平成22年9月29日 国勢調査と郡山

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 今年は国勢調査の年。本年10月1日の時点で、日本国内にふだん住んでいるすべての人(外国人を含む)の状況を、ふだん住んでいるところで調べるもので、この調査で決まる「法定人口」は、国のサービスや税金の配分、まちづくり、経済福祉政策、防災対策など、国民の生活を守る上で、欠かすことのできない役割を果たしています。
 こうした調査の歴史は大変古く、今から5千数百年も前に西アジアで始まったそうですが、近代国家ではアメリカが1790年から、そして日本では大正9(1920)年から5年ごとに行われているので、今回は第19回目ということになります。
 第1回の法定人口は約5596万人、5年前の第18回は約1億2776万人ですから、この間、2.28倍の人口増があったことになりますが、今回で初めて減少ということになるのでしょうか。
 ところで先日、興味深いことを教えていただきました。というのは旧藩主柳澤家の時の当主、柳澤保恵(やすとし)(1870年~1936年)氏は大学卒業後、約8年にわたりヨーロッパ各国に留学、統計学や社会学を学び、帰国後は、第1回国勢調査の実施に大きな影響を与えたというのです。
 そういえば、金魚養殖研究のために柳澤養魚場を設立するとともに、金魚の各国への輸出に力を注いだ氏は、視野の広いアイデアマンだったのでしょう。私立図書館として柳澤文庫も開いています。
 さて、いざ記入となると大変面倒なものですが、上記の趣旨をご理解の上、ご協力をいただきますようお願いする次第です。
 個人情報は厳格に保護されます。
 あわせて、調査員の皆様にはご苦労をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。