平成22年10月28日 テレビもゲームもなし!

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 3年ほど前、県に「地域の教育力」再生委員会という審議会が設置されました。
私もその委員の一人に選んでいただいたのですが、仕事や生活、家庭のあり方や身のまわりの環境などがどんどん変わりつつあるなかで、たとえば今の熟年世代が過ごした「地域」に郷愁を感じ、そうした「地域」を取り戻そう、取り戻せばすべてが解決するといった議論ではなく、今、目の前にある「地域」で、これからの子育てや人づくりをどう考えればいいのかという視点でアイデアを出し合うべきではないかと主張してきました。
そういう意味で「再生」ではなく「創造」ではないのか、と。
 この委員会でまとめていただいた答申を受け、この11月11日から3日間、治道地区である事業が行われます。それは小学校4年生から6年生の子どもたち約20人が公民館で寝泊まりをし、ラジオ体操や、地域の家でもらい湯、炊事、掃除、学習などをしながら、昼間はいつものように登校するという取り組みで、「通学合宿」と呼ばれています。
自分たちでつくる夕食は初日がカレーライスで、2日目はおでん。地域の方々やボランティアのご協力があってこその取り組みですが、テレビもゲームもない共同生活、共同体験のなかで子どもたちは何を感じ取ってくれるでしょうか。
 地域における子育て、人づくりのひとつの取り組みとして、その成果に期待したいと思います。
関係者の皆様に感謝しつつ。