平成21年1月1日 市長年頭挨拶 ~初夢・大和郡山市のルーツ~

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 すべてが大変厳しい中で迎えた新年ですが、少しでも明るさの見える1年であってほしいと願うばかりです。
 ところで一昨年、市内西田中町で藤原宮の瓦を生産した登窯が発掘され話題となりました。
 当時としては多分、世界最先端の工場だったことでしょう。「ものづくり」と「交通・物流」の拠点、本市のルーツはこんなところにあるのかも知れません。

 そうした中、郡山ジャンクションや、西名阪自動車道と大和中央道を結ぶスマートインターが、農業、商業、工業をはじめ、あらゆる分野で地域経済の活性化に大きな役割を果たすことを強く期待するとともに、最終段階を迎えた藺町線街路の整備や高田稗田美濃庄線の建設、より具体的な段階に入る城まわり線の立体交差化などにあわせて、高齢者や子どもたちが安心して歩くことのできるまちづくりも進めていかなければと考えています。

 さて、平城遷都1300年まであと1年。
 城まわり線が佐保川を渡るあたりには、平城京の正門、羅城門がありました。この門から入った外国の使節は、広大な朱雀大路を北へ歩んだはずですが、今も橋上からは復元された大極殿などを望むことができます。貴重なビューポイントとして活用できないか、関係方面に働きかけているところです。
 神話や伝説のルーツ稗田阿礼や、奈良時代の癒しの場であった矢田丘陵などなど、「奈良の都を支えた郡山」の魅力を大いに発信してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。