平成21年1月30日 「『顔の見える』防災協定」

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 年明け早々の一月十三日、大阪府の泉大津市へ行ってきました。同市の呼びかけで、大和郡山市を含む西日本の八市一町(他に兵庫県高砂市、福岡県行橋市、同苅田町、和歌山県橋本市、京都府八幡市、滋賀県野洲市、高知県香南市)の間で、災害に見舞われた時の相互応援に関する協定が実現し、その調印式に参加するためです。
 正式には「市町村広域災害ネットワーク協定」と言いますが、ある市の担当者はこれを『顔の見える』防災協定と名付け、さらに『心の通う』ネットワークに発展させたいと語りました。まったく同感です。近隣の市町村との連携も大切ですが、災害の度合いや範囲によっては遠方からの応援も有効で、互いにその特色を生かしながら、いざという時に備えたいと考えています。
 今回ご尽力をいただいた泉大津市は、毛布の生産地として有名で、全国の九八%がここで製造されており、災害時には各地から発注があるとのことでした。
 一方、泉大津市の沖合など大阪湾の沿岸では、埋め立てにより、近畿二府四県で発生する厖大な量の廃棄物の適正な処理を図る「大阪湾フェニックス計画」が進められていて、本市も平成四年から同十四年までの間、清掃センターで発生した焼却灰や燃えかすを泉大津市の処分場に運んでいました。今はほぼ満杯になり、神戸沖の処分場が割り当てられていますが、年間約四〇〇〇トン、毎日、毎日、廃棄物を積んだ一〇トントラックが堺まで走り、船に積み替えて神戸沖まで運んでいるのです。
 内陸部ではなかなか実感がありませんが、私たちにとってなくてはならない事業であり、感謝の気持ちを忘れてはならないのではないでしょうか。