平成21年7月23日 「魅力」をつなぐ

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 やまと郡山城ホール南西の道路を渡ったところに、市土地開発公社が所有する「旧五軒屋敷跡」があります。
 この「五軒屋敷」というのは、豊臣秀長が郡山城に入ったとき、家老の羽田長門守や重臣たちの屋敷に当てられたのが初めと伝えられ、以後、歴代城主の家臣たちがこの地で郡山城の繁栄を支え続けますが、元禄時代の大火(1699年)で大きな被害を受けた後、享保9(1724)年、甲府から移った柳澤氏のもと、五軒の家老屋敷(今で言えば公舎。役職が変われば移転しなければなりませんでした)が整えられたことから、この名称が使われるようになったとされています。
 この度、この土地を買い戻し、観光駐車場(大型バス10台)を設置する予算案を議会で承認いただきました。
 来年2月の完成をめざして準備を始めていますが、あわせて、市役所南の旧消防署北出張所跡を三の丸駐車場として整備し、三の丸会館の利用者に提供するとともに、臨時で観光バスの駐車も可能となりますので、これを機に、市内のさまざまな「魅力」~歩く、見る、体験する、食べる、買い物をする…~郡山城址、外堀緑地、箱本館紺屋、藺町線街路、羅城門、西市…~をつなぎ、たとえば『今も息づく城下町体験ツアー』などというパックツアーの形で商品化できないか、関係の方面に働きかけているところです。何より大切にしたいのは「おもてなしの心」。具体的な「魅力」についてご意見、ご提言をお寄せいただければ幸いです。
 なお、「五軒屋敷」の名称と由来については、後世にきちんと伝える工夫をしたいと考えています。