平成21年8月31日 羅城門(跡)から平城京を望む

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 国土交通省が今年度創設した「かわまちづくり支援制度」に基づき、本市の佐保川を対象とした『大和郡山市かわまちづくり』計画がこの8月7日、同省から正式に認定されました。佐保川の改修、治水対策に加えて要望を重ねてきた事業で、認定された全国計14か所のうち、本市について同省は「2010年に平城遷都1300年、2012年に古事記1300年という節目を迎える佐保川流域は、平城京跡をはじめ、環濠集落(跡)、請堤(順慶堤)など、歴史、文化、自然資源が多数分布し、河川に関わりを持つものも少なくない。それらの地域資源と河川空間を有効に活用するネットワーク型の整備を行い、地域活性化及び観光振興を図る」としています。
 具体的な取り組みは始まったばかりで、市民の方々からもさまざまなアイデアをお寄せいただきたいと考えていますが、今回、認定のきっかけになったのは平城京の羅城門跡を中心とする構想でした。
 やまと郡山城ホールの北側から東に延びる城廻り線が佐保川を渡る付近にあった羅城門は平城京の表玄関。
 今も橋の上からは、それこそまっすぐ北に復元中の朱雀門や大極殿を望むことができることから、すでに奈良市とともに案内看板の整備などを計画していますが、より充実した観光ポイントとするため、今までなかなか認められなかった堤防の利用も含め、展望場所の設置などを提案したいと考えているところです。
 朱雀門まではおよそ3.7キロメートル。平城京の大きさ、規模を地図の上ではなく、まさに体感することのできる場所として、大切にしたい歴史遺産のひとつです。