平成21年11月26日 秋篠宮殿下と金魚

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 昨年、ある市民の方からお預かりした1枚の写真。
 そこには、大きな水槽の前で金魚の餌を手に、水面を興味深そうに見つめる小学生の姿があり、数人の大人が餌の行方を目で追っかけています。
 この写真、実は礼宮文仁親王殿下(現秋篠宮殿下)が学習院初等科3年社会科の勉強のため、昭和49(1974)年に奈良県を訪問された時のものとお聞きしましたので、県を通じて調べてもらうと、同年11月7日、奈良県郡山金魚漁業協同組合養魚場を視察された際に撮影されたものであることがわかりました。
 そうしたなか、本年10月22日、大変光栄なことに、秋の園遊会へのお招きをいただきました。
 会場の赤坂御苑は1700人近くの方々で華やいでいましたが、天皇陛下をお迎えする際に立ち位置の指定は特になく、コース沿いにできた長蛇の列に加わり、待つこと1時間余。ようやく順番となり、天皇・皇后両陛下、今夏の高校総体でお話をさせていただいた皇太子殿下、秋篠宮両殿下、そして眞子内親王殿下に金魚や『古事記』など大和郡山市について説明し、温かい励ましのお言葉をいただきましたが、両陛下をはじめ、全ての人々に対して丁寧に耳を傾けられるお姿には感動しました。
 なかでもびっくりしたのは次のお言葉です。
「秋篠宮殿下。小学校3年の時、郡山で金魚に餌をやっていただきましたね。」
「そうですね。あれは11月のことでしたね。」
 あらためて郡山にお越しをいただく機会があればと、心から念じながら、赤坂御苑をあとにしました。