平成19年1月1日 市長年頭挨拶

更新日:2021年03月19日

ページID 10124
市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

茶色のイノシシの置物の写真

 輝かしい新年を迎え、皆様方にはどのようなお正月をお過ごしでしょうか。こうした機会に、イノシシとまでは行かなくとも、一年を走り抜く元気を家族や友人などと分かち合いたいものですね。
 旧年中は本市市政に対し何かとご支援、お力添えをいただき、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

 ところでそのイノシシ。最近は山から町へ「猪突猛進」し、農作物などに深刻な被害をもたらしているという話が頻繁に聞かれるようになりました。サルやクマなども各地で出没していますが、動物と人間が共に生きるためにはいったい何が必要なのでしょうか。
 動物たちが山から下りてきたり、迷惑をかける原因のひとつが人間のさまざまな活動にあることは多分、間違いありません。例えばゴミ袋をあさってあたりを散らかすカラスは、針金のハンガーなどを拾ってきて器用に組み合わせ巣をつくるといいます。まさに『もったいない』精神が失われつつあるなか、大量に生まれる廃棄物を動物が利用する、これも共に生きるということなのでしょうか。
 何となく考えさせられる光景です。

  一方、『もったいない』とともに素晴らしい日本語に『おかげさま』があります。『お元気ですか?』『おかげさまで』かつてはごく日常的だった会話で、自分以外のものに感謝の念を忘れない生き方は私たちの誇るべき伝統文化なのではないでしょうか。
その『おかげさま』の対象には、自然界に生きる動物や植物も含まれていました。人間と動物が共に生きる新たな発想が求められているのかもしれません。

 地方自治体には依然として厳しい風が吹いていますが、あらゆる面で活力ある未来の郡山を展望しながら、知恵とアイデアを結集し、いきいきとした地域づくりと市民サービスの向上に努めてまいりますので、引き続き本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。