平成19年4月23日 やさい村

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 城跡に咲き誇っていたソメイヨシノもすっかり葉桜になり、遅れて八重桜が満開になるころ、ふと気がつくと、あちこちの垣根でカナメモチの葉っぱが朝日を受けて真っ赤に輝きだしました。

 春になぜ紅葉?とも思うのですが、赤く見えるのは実は新葉で、葉を緑に染める葉緑素をつくるのが他の樹木よりも遅いというか、じっくり時間をかけるため、こんな現象が起こるのだそうです。
 そのせいかどうか、カナメモチは粘り強い木で、古くから扇の骨に使われたことから、扇の中心である要(かなめ)が語源とか。

 いずれにしても、季節の彩りは大切にしたいものです。

 ところで、この三月三十一日、西日本高速道路株式会社のご尽力により、西名阪自動車道の天理パーキングエリア(大阪方面行き。所在地はあくまでも大和郡山市内。エリアの名称を変更できないか、働きかけてはいるのですが)のレストランに隣接して、大和郡山産の新鮮な食材を直売する『やさい村』がオープンしました。
 当面は土曜日・日曜日と祝日の午後だけですが、今までは関係者しか入れなかったゲートを地元の方々も利用することができるようになったため、パーキングエリアが高速道路利用者の単なる休憩所ではなく、食事やショッピングの場として、あるいは季節の野菜や食材を通じて利用者と地元との出会いや交流の場、情報発信、情報交換の場として発展していくことを強く期待しているところです。

 オープンの式典が終わった後、この空間の利用についてさまざまな意見や夢が飛び出しました。せっかくのチャンスですから、個性のない単なる通過点とならないよう、知恵を結集したいと考えています。