平成19年5月24日 五感で楽しむ

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 全国に向けて昨年、県が呼びかけた『私のおすすめ「五感で楽しむ奈良」』の選定結果がまとまり、「触れて楽しむ」の部門で、「全国金魚すくい選手権大会への出場」が選ばれました。大変光栄なことです。

 そうしたなか、先日、奈良県出身の映画監督として活躍されている河瀬直美さんと久しぶりにお会いする機会がありました。
 最新作の『殯(もがり)の森』がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた直後で、映画にかける情熱がひしひしと伝わってきました。「殯」とは「敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間のこと。また、その場所」とのこと。奈良市田原地区を舞台に、認知症の男性と介護福祉士の出会いと心の交流を描いたこの映画、内容はもちろんのこと、茶畑や山々の緑と、そこに吹き渡る、時には繊細で、時には荒々しい風や雨の音が強く印象に残る作品です。

 河瀬さんとは金魚の魅力でも話がはずみ、国土交通省がパリで行うキャンペーンに金魚すくいのデモンストレーションができないかということで、早速、関係の方々に働きかけたのですが、フランスは生き物の持ち込みを一切受け入れないことがわかり、時間的な制約もあって、実現には至りませんでした。そのかわり、金魚すくい大会の紹介DVDを作成し、お渡しをしたところです。上映のチャンスがあればいいのですが。

 7月1日、やまと郡山城ホールでも上映会が行われます。是非、ご覧ください。「殯(もがり)の森」については、6月1日号のつながり14ページにて紹介しています。