平成19年8月21日 クールビズ

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 中越沖地震、集中豪雨、全国的な猛暑…自然の脅威に向きあった夏がようやく峠を越えようとしています。しかし、避難所での生活を強いられる方々にとってこの暑さ、想像を超える厳しさではないでしょうか。あらためてお見舞い申し上げる次第です。

 ところで最近、ネクタイや上着を着用しないクールビズが広がってきました。

 県内の自治体も六月から九月の間、軽装で仕事をさせていただいてはいますが、世間ではまだまだ一般化した訳ではなく、強い陽射しのもとスーツに身を包んで頑張っておられる営業マンなどにお出会いすると、何だか申し訳ない気持ちになります。

 もちろん、接する方の不快感につながらないような節度が必要だと、庁内では常々話をしているのですが…。

 さてこのクールビズ、困るのはホテルなどで、ずいぶん理解は広まったとはいえ、思わず冷房を止めて!と言いたくなるケースも少なくありません。

 考えてみれば、ビルの大半はクーラーを使用することが大前提で建てられていて、風通しをよくしたり、熱の吸収を減らすなど、それこそわが国の伝統的な知恵とは無縁な場合が多いので、クーラーを切る訳にはいかないし、多様なお客さんに対してはどうしても低めの温度に設定せざるを得ないというのが実情でしょう。しかし、クーラーは大量の熱を吐き出す機器でもあります。

 これに対して、打ち水や散水、ツタやゴーヤなどの植物を利用した緑のカーテン、あるいは屋上の緑化などが見直されるようになってきました。

 本市の施設についても、さまざまな創意工夫を図りたいと考えていますので、アイデアをお寄せいただければと存じます。

 ものづくりに携わる方々にも、最新の技術や新たな発想により、クーラーに頼らず暑さをしのぐ建物や施設、道路や駐車場などを開発してほしいものです。可能性はおそらく無限ではないでしょうか。