平成19年11月28日 郡山の魅力を再発見するために

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 東京メトロ南北線の駒込駅から歩いて数分のところに、およそ八七八〇〇平方メートルの広さを誇る都立庭園「六義園」(りくぎえん)があります。広大な泉水を中心にサクラやツツジ、マツ、クスノキ、モミジなどがふんだんに植えられていて、まさに都会のオアシスといった風情。季節を問わず多くの観光客が集まる名所となっていますが、初めて行った時、入り口の案内板に柳澤文庫のポスターを見つけてうれしくなったことを覚えています。

 六義園は、元禄八(一六九五)年、柳澤吉保が時の将軍綱吉から郊外の別邸として与えられた土地に、七年もの歳月をかけて池を掘り、山を築いて造った回遊式の庭園で、小石川後楽園とともに江戸の二大名園に数えられていました。

 その後、吉保の子吉里が郡山城に入り、六代にわたって郡山の町づくりに力を注ぐことになる訳ですが、たとえば六義園とのゆかりを強くアピールすることによって、郡山にお越しいただく新たなネットワークができないか。もちろん柳澤氏だけではなく、それぞれの時代を通じて全国各地とのさまざまなつながりを掘り起こすことにより、あらためて地域に対する誇りを再認識し、ふるさとを自慢することが、これからの観光には必要ではないか、そうした思いから、市役所に「観光戦略室」を設置することを検討しています。

 地域の活性化をめざすひとつの試みとして、皆様のご意見やご提言をいただきながら、積極的に取り組んでいきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。