平成18年1月1日 市長年頭挨拶

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 輝かしい新年を迎え、皆様方にはどのようなお正月をお過ごしでしょうか。旧年中は本市市政に対し何かとご支援、お力添えをいただき、誠にありがとうございました。
 ところで、昨年は、これまで私たちがおよそ経験したことのない事件が相次いで発生し、心が痛むことの多い一年であったように思います。事件が起こる度に、地域や社会があらゆる面において大きく変化しつつあることを肌で感じるとともに、だからこそ、お互いに支えあい、助けあうことのできる地域づくりをこれまで以上に進めなければならないと強く感じた一年でもありました。
 先日、ある方から届いた「いつかはふるさと郡山に帰りたい。」という言葉。夢と誇りを持てるふるさとであり続けたいものです。

 今、地方の時代を具体的なものとするため、いわゆる三位一体の改革を中心に議論が重ねられていますが、補助金の削減に見合う税源の移譲など、財源が十分に確保されなければ、地方はやがて活力を失い、それこそ地域における人と人とのつながりがますます失われてしまうように思えてなりません。それぞれに豊かな文化を育んできた地域や地方の積み重ねが日本という国であり、そのことをしっかりとふまえた改革でなければならないと思うのです。

 一方、戦後、私たちが追い求めてきたものを漢字一文字で表現するならば、少なくとも『個』という字が候補にあがるのではないでしょうか。「個人」「個性」「個室」…。しかし、時代の変化とともに「個」が「孤」に転じてしまう場合も少なくありません。
 市民の安全、安心を最大のテーマとして市政に取り組むとともに、それこそ「個人」が「孤人」とならないよう「支えあい」や「助けあい」が息づく地域づくりに向けて努力してまいりますので、本年もご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。