平成17年1月1日 市長年頭挨拶 地域の『魅力』

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 あけましておめでとうございます。
 市民の皆様にはどのようなお正月をお過ごしでしょうか。
 さて、昨春、市制施行50周年を迎えた大和郡山市では、『元気城下町(やまとこおりやまし)発 未来行』を合言葉に、市民の方々によるアイデアや提言を生かしながら、ほぼ1年間にわたって記念事業やさまざまな企画に取り組んでまいりました。

 テーマのひとつは「地域の再発見」、つまりそれぞれの地域が持つ特色や個性、歴史や文化などを見つめ直すことによって、地域やその地域に暮らす人々の『魅力』を再発見するとともに、未来に向けてそれらを守り、伝えていこうという呼びかけでした。
 11月の記念事業フィナーレには、10年後の配達をお約束する手紙のコーナーが登場しました。未来の家族や友人に対してどのようなメッセージがそれぞれの手紙に託されたのでしょうか。

郡山藩最後の藩主の柳澤保申(やすのぶ)の立ち姿を撮った白黒写真

 記念事業を通じて私自身再発見したのは、人物ではたとえば郡山藩最後の藩主柳澤保申(やすのぶ)です。幕末にわずか3歳で家督を継いだ保申は、天誅組の乱や鳥羽伏見の戦など動乱の時代を生き抜き、廃藩置県の後は、産業の発展や教育の充実などに力を注ぎました。
 旧藩士の生活にも心を配りながら、金魚の養殖を地場産業として発展させるのに貢献したことは有名ですが、現南都銀行の前身ともいえる第六十八国立銀行の設立や郡山紡績株式会社の創業などにも尽力する一方、教育の分野では郡山中学校などに多額の援助をしています。近代郡山における先覚者のひとりではないでしょうか。
 温故知新。地域の『魅力』をふまえたオンリーワンのまちづくりをさらに推し進めていきたいと考えています。
皆様のご健勝とご多幸をお祈りし、新年のあいさつといたします。