平成17年2月1日 小さなダム

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 年末から年始にかけて、市役所正面玄関の両側にあまり見慣れないタンクがあわせて5基、お目見えしたことにお気づきでしょうか。
 実はこれ、大雨の際に雨水を一時的に貯めることによって河川に流れ込む量を少しでも減らし、洪水を防ごうと考え出された雨水タンクで、貯まった水は晴れた日に庭木への散水や洗車用の水として使うことができるすぐれものなのです。

 この5基で貯留できるのはわずか1300リットルにすぎませんが、各ご家庭や事業所など、多くの方々に協力していただき、その数が増えれば増えるほど、大きな効果を発揮することがおわかりいただけるのではないでしょうか。
 いわば『小さなダム』!なのです。
 アスファルト舗装などにより、雨水を吸収できる地面がどんどん少なくなるなか、市民参加型の治水事業として関東地方ではずいぶん普及しつつありますが、関西ではあまり関心は持たれていないのが現状です。そこで本市では、平成14年度からこの雨水タンクについて、容量などいくつかの条件のもと『購入補助金』制度を導入しました。この制度を多くの方々に知っていただくことを目的のひとつとして庁舎前に設置したわけですが、大雨時の河川への流出を減らすとともに、貯まった水は花壇の散水に活用しています。

 ちりも積もれば山となる。設置が困難な場所も少なくありませんが、周辺の市町村にも広がっていくことを願っています。

 雨水簡易貯留槽購入補助金交付制度については以下のリンク先をご覧ください。