平成17年7月1日 ふるさと農道

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 六月十五日、今年に入ってから二本目の道路が開通しました。奈良県卸売市場の南側入り口からまっすぐ西へ、近鉄の線路を渡って昭和工業団地に入る道路で、平成九年四月以降、本市との協定に基づき、奈良県が主体となって進められてきました。事業名を「ふるさと農道緊急整備事業 馬司地区」といいます。
 中央卸売市場に近く、都市近郊農業地帯として知られるこの地域の振興や、卸売市場への進入路の改善、周辺道路の混雑を緩和することなどを目的として進められた本事業の完成によって、国道二十四号線とJR郡山をつなぐ北廻り線、今春開通した南廻り線、県道筒井二階堂線、そしてこのふるさと農道と、その先は大和中央道に至る、太い動脈が誕生したと言えるのではないでしょうか。
 いわば、農業と工業を結ぶ道。そして、生活環境の改善や文化観光の振興につながる道。完成と同時に市道となりましたので、地域の皆様とともにしっかり管理していきたいと考えています。
 ところで、ふるさと農道が走る「馬司」地区。「まつかさ」と読みますが、読み方が難しい地名のひとつかもしれません。
 昔、筒井町から八条町の菅田神社まで神さまがお渡りになる時、この村では馬を百頭出して協力し、松の木につないでおいたことから、馬司という地名が生まれたとか。「馬司伝説」といいますが、貴重な交通手段であった馬にまつわる地域に、近代的な道路が完成したことを、皆様とともに喜びたいと思います。
 関係者のご努力と地元の方々のご協力に感謝しつつ。