平成17年7月28日 自然体験村

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 ふとしたきっかけで始まった島根県隠岐島との交流。
 過疎による小学生の減少に悩む島のある村が、かつての元気を取り戻すアイデアのひとつとして開催することになった「自然体験村」について、知人を通じて照会があり、募集したところ本市からも希望者がこの体験村に参加させていただくことになったのです。

 夏休みを利用しての約一週間にわたる滞在期間中には、海の幸、山の幸に恵まれた隠岐島ならではの変化に富んだメニューが用意されていて、ホームステイなどによる地元の方々との心あたたまる交流も魅力です。
 ある年に参加した子どもたちは、自分たちで焼いた木炭や珍しい貝殻の細工などを誇らしげにかかげ、独特の闘牛が今も行われている島での本物の牛との出会いやふれあいの感動をいきいきと語ってくれました。なかでも、調味料や米など最小限の食材と生活用品だけを持参し、カヌーで無人島に渡って一泊する無人島体験は、生涯忘れることのできない貴重な体験ではないでしょうか。

 今年も全体で二〇人の募集枠に対し、本市からは一二人が参加とのこと。しかも応募はその二倍に上ったということで、希望がかなわなかったみなさんは本当に残念ですが、参加者はその分、充実した一週間を過ごし、地元の方々とのきずなを育てていってほしいものです。

 地方の時代。それは、さまざまな文化や豊かな個性あふれる地域が互いに認めあい、交流を深めることによって互いに高めあうことではないでしょうか。もちろん、市内においても、地域と地域の交流が大切だと考えています。