平成17年11月21日 チャレンジしてみませんか?

更新日:2021年03月19日

ページID 10139
市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 第二回『記憶力大会』(平成十八年二月五日やまと郡山城ホール。詳細は後述のリンク「第2回 記憶力大会の結果」参照)出場者の募集締め切りが近づいてきました。郡山の出身とされる稗田阿礼の優れた記憶力が『古事記』として実を結んだことに因んで生まれたこの大会には、全国各地から強い関心が寄せられています。

 大会は三つの部門からなり、大ホールではクイズ形式で瞬間的な記憶力にチャレンジする『競技の部』と、得意の分野で記憶力を自慢していただく『自慢の部』が行われます。
 一方、レセプションホールで行われる『記憶力日本選手権』は、世界選手権を参考に、五つの競技によって日本一をめざします。選手たちは大変な集中力を要するので観戦していただけないのが残念ですが、現代の『阿礼』出現を期待しようではありませんか。

 今大会には、特別ゲストとして千葉県から原口證さんにお越しいただくことになりました。円周率八万三四三一桁の暗唱に成功し、一躍有名になった方です。それは実にユニークな方法で、数字を文字に置き換えるルールをつくり、無限に続く数字の列を楽しい物語や旅行記にしてしまうというもの。しかも心から楽しみながら覚えていく姿が脳波の測定で実証され、テレビでも報道されました。

 世の中が便利になるにつれ、私たちは暗算しなくても、電話番号を覚えなくてもよくなりました。しかし、同時に何かを失いつつあるのも事実ではないでしょうか。さまざまな方々のチャレンジは実に感動的です。この感動を世界に発信するとともに、まちづくりの新たな取り組みにつながる大会として、羽ばたいてほしいものです。