平成16年1月1日 市長年頭挨拶『ありがとうの50年 さあ未来へもう一歩』

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 明けましておめでとうございます。
 皆様にはどのようなお正月を迎えられているでしょうか。

 さて、平成16年1月1日、輝かしい年明けと同時に、大和郡山市は市制施行50周年を迎えました。
 この半世紀、さまざまな立場から本市の発展を支えていただいた先人に深い感謝と敬意の気持ちを表しながら、皆様とともに心からお慶び申し上げ、感慨を新たにしたいと存じます。

成人式・盛人式合同記念植樹に臨んで撮影された、実行委員メンバーたちの記念写真(平成15年12月15日撮影)

 この記念すべき年にあたり、「地域の再発見」と「市民の参加・参画」をめざし、『元気城下町(やまとこおりやまし) 発 未来行き』を合言葉に、さまざまな事業を企画し、そのスタートを1月12日に設定しました。
 当日は、未来に向けて旅立つ若者を祝福し、励ます『成人式』を行った後、おおよそ50歳の方々を中心に構成された実行委員会による『盛人式』が催されます。冒頭の『ありがとうの50年…』は、その実行委員会でおつくりいただいた言葉ですが、まさに温故知新、未来に向けて歩みを始める第一歩としたいものです。

 一方、50周年を契機として、あらためて『地域』のありようにこだわりたいと考えています。ここ何年かの間に私たちが失ったものは何かと考えたとき、先ず思い浮かぶのは人と人とが支えあい、あるいは補いあって生きてきたはずの『地域』であり、また、たとえば『向こう三軒両隣』などの言葉だからです。
 そのためには、『地域』に対する夢や誇り、自信を持つ、あるいは取り戻すことが何よりも大切だと思うのです。右肩上がりの時代は過ぎ去りましたが、だからこそ、支えあい、補いあいながら、互いが元気になる『地域』が強くめられているのではないでしょうか。
 市制50周年と同時に実施した『すこやか100万歩大作戦』は、もちろん健康の増進が目的ですが、あわせて、誰かと出会ったときの挨拶や声かけが、地域を少しでも明るくするきっかけになればという期待をこめたものでもあります。
 ところで、本市の広報だよりは昭和43年4月に誕生し、その年の10月に『つながり』と命名されたのですが、いつまでも新鮮さを失わない、すばらしい名前ではないでしょうか。
 今の世の中を前に、この言葉の意味をじっくりと噛みしめたいものです。

 末筆ながら、市民の皆様には、日頃から市政に対してあたたかいご支援とご協力をいただいていることに厚く感謝申しあげますとともに、お一人お一人のご健勝とご多幸をお祈りし、新年のあいさつといたします。