平成16年2月3日 春よこい 早くこい

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 市制施行50周年の記念すべき日にあたる今年の元旦から早くも1か月あまり。しばらく厳しい寒さが続いていましたが、このところの光と風は少しずつ春を運んでくれているような気がします。
 春よこい 早くこい…皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 20歳を祝う成人式と、働き盛りが中心となって企画いただいた「盛人式」で、市制50周年の記念事業は幕を開けましたが、これに続いて2月11日から3月14日まで、郡山城跡にある追手向櫓と多聞櫓で初の『盆梅展』が開催されます。
 盆梅展といえば、滋賀県の長浜市や山東町などが有名で、県内では菅原神社などで行われていますが、櫓と梅の組み合わせは珍しいのではないでしょうか。市民から募集した盆梅も展示されるということで、大いに楽しみです。
 ところで、郡山城跡天守台北面石垣の中には、逆さに積まれた、高さ約90センチメートルの地蔵菩薩像があり、「逆さ地蔵」として親しまれています。像には大永3(1523)年7月18日の銘が刻まれていて、豊臣秀長が石垣を大改修する際、石が不足したため、こうした地蔵まで敢えて運び込んだと考えられているそうです。
 昨年末、観光協会によって、この「逆さ地蔵」の周辺がきれいに整備されました。石垣の眺めが楽しい遊歩道もありますので、付近の散策も兼ね、是非『盆梅展』にお出かけください。
 また、期間中の2月22日(日曜日)には、城跡の市民会館周辺で『第13回 郡山 女のまつり』が、さらに3月7日(日曜日)には市民会館前を出発点とする『第2回 歩きんとっと』が開催される予定です。
 桜の花が咲き、『お城まつり』が幕を開けるまで、城跡はひっそりとしていることが少なくありませんでしたが、『盆梅展』などの企画により、新たな出会いやふれあいの場が生まれることを強く期待しています。

菜の花の 中に城あり 郡山(森川許六  市民会館前に句碑)