平成16年3月10日 梅から桜へ

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

苦しくても 根切りをするな
芽や花は 四季の季節に 我を忘れず

 作者は存じ上げないのですが、知人に教わった歌です。
 市制50周年記念事業の一環として、郡山城址では『盆梅展』が始まりましたが、2月の後半から3月にかけて次から次へと花が満開を迎え、まるでそれぞれに競いあっているかのようです。
 盆梅のなかには、樹皮一枚で辛うじて立ち上がっているとしか見えないのに、その先に若々しい枝をつけ、みごとな花を咲かせているものも数多くあり、これこそまさに生命力というのでしょうか、自然の神秘を目の当たりにして感動しました。
 今年は当初、暖冬が予想されたため、梅の開花時期も心配されましたが、しっかりと『根っこ』を張った梅は『我を忘れ』ることなく、私たちを楽しませてくれたのです。
 その『盆梅展』も3月14日まで。残りわずかとなりましたが、是非一度お越しください。

 梅の季節が終わりを告げると、次は桜の出番です。
 ここ数年、桜についても開花の時期が不安定で、都市部におけるいわゆるヒートアイランド現象の影響がわが郡山にも関係しているのかもしれませんが、今年の開花予想日は3月27日、そして恒例のお城まつりは翌28日からということで、このまま推移してくれればと願うばかりです。
 今年は市制施行50周年を記念して、各種団体や市民の皆様方のご協力のもと、さまざまな催しが企画されていますが、新たな出会いやふれあいを強く期待するとともに、かつて豊臣秀長公が多武峰から移植したのが始まりだとされる桜の木が、400年あまりにわたって見つめてきた歴史に思いを馳せながら、『平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町。』の春を思う存分、満喫していただければ誠に幸いに存じます。
 どうぞ『お城まつり』へ。お待ちしています。