記憶力大会とは

更新日:2021年03月19日

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記憶力大会の沿革について

 大和郡山市って金魚のまちでしょ?なんで記憶力なん?…大和郡山市で記憶力大会と聞けば、そんな風に思われる方が多いのではないでしょうか?
 実は、記憶力大会は、「語り部祭り」という行事の延長線上にあります。
 平成11年(1999年)度に、古事記の編纂に重要な役割を果たした当市稗田町出身である稗田阿礼の生誕1350年を記念して、地元自治会が中心になった実行委員会がつくられ、「現代の語り部」浜村淳さんをお招きして歴史講演会を行ったのが、「語り部祭り」です。
 当初は、稗田阿礼出身地である平和地区公民館を拠点とし、「阿礼祭」の8月16日にあわせて、浜村淳さんの講演会(第1回)、中山千夏さんの講演会(第2回)を開催しました。
 そして、スタートのきっかけが生誕1350年記念という位置付けであったため、この2回の開催によって、当初目的を達成したということで、平成13年(2001年)度以降は「5年ペース程度」で開催していこうということになりました。

 そういった理由で、平成13年(2001年)度は「空白の年」となったわけですが、「オンリーワンの街づくり」を進めるため、平成14年(2002年)度から稗田阿礼出身地という大和郡山市だけの歴史と文化をまちづくりに生かすため、「語り部祭り」が復活することになりました。
 そこで、再度実行委員会が結成され、平成14年(2002)度の再スタートを目指すこととなった「語り部祭り」ですが、従来の講演会形式を脱却し、新しい可能性を目指して、参加型でかつ子どもを中心に据えた事業内容にしようということになりました。
 直接参加の事業内容を企画する上で、当初内容の講演会が「語り部・稗田阿礼」をテーマにしていたこともあって、子どもが楽しんで参加できるような、「語り継ぐ」ことをゲーム化した内容が検討され、「伝言ゲーム」「暗唱ゲーム」が企画されるにいたったわけです。実際の大会では、数多くの参加者に恵まれ盛会裏に終了することができました。

壇上の机に座っている大人2人に立って話をしている大人1人と、それを床に座って聞いているたくさんの子供達の写真
壇上にあがったたくさんの子供達が、横に長い紙を胸の前に掲げて見せている写真
「受付」と書かれた立て札の横に立つゆるキャラの衣装を着た人物のもとにあつまる子供達のグループの写真

 しかしながら、その反省点として、伝言ゲームという性質上5人1チーム戦になり、昨今の少子化によって参加者集めに大変苦労したこと、舞台上でのゲームで優劣がはっきりする為子どもへのストレスが大きいこと、阿礼祭(8月16日)との同日開催でるため夏休みとはいえ平日となれば保護者の協力が得にくいこと、などが確認されました。
 その反省を踏まえ、平成15年(2003年)度の語り部祭りの企画では、たまたま8月16日が土曜日だったこともあって日程変更は見送られましたが、チーム構成人数を減らす・競技性を薄くするといった工夫とともに、個人戦の新設が検討されることとなりました。その個人戦の内容は、古事記編纂にあたって数多の民話や神話を記憶し暗唱した稗田阿礼の「記憶力」に着目し、個人戦に最もふさわしい部門として「記憶力自慢の部」が新設されることとなりました。
 平和地区公民館のホールという制約の多い会場で、3部門の同日開催は難しいとの見方もありましたが、初めての企画であるため記憶力自慢の参加者は少ないであろうという予測に押される形で3部門開催が決定されました。
 ところが、その新設部門である自慢の部参加者が少ないどころか全く集まりませんでした。しかも従来のゲーム部門についても、人数を減らして参加しやすい形にしたにも関わらず、8月16日が休日(土曜日)であったため、保護者の協力どころか逆にお盆休みの帰省や旅行といった諸事情によって、直前まで参加者が集まらないという事態になりました。事務局サイドでは参加者集めに全エネルギーを投入し、3部門ともなんとか開催することはできたものの、課題の多く残った大会となりました。
 とは言え、やはり参加することに意義があるというのでしょうか、自慢の部参加者の感触は非常に良く、観覧者の感想も「おもしろかった」「興味深い」など、大変良いものでした。

 以上のような過去4回の実績を踏まえ、大和郡山市制50周年を迎える平成16年(2004年)度に向けて、日程的に苦しかった阿礼祭(8月16日)との同日開催をやめ、内容的にも『「語り部」の稗田阿礼』ではなく『「記憶力抜群」の稗田阿礼』をテーマにした大会へと発展させることとなったわけです。
 そこで、平成11年(1999年)度からすれば再々スタートを切る形になった大会ですが、会場は市最大の文化施設・やまと郡山城ホールとし、名称を市制50周年にふさわしく「記憶力大会」として、平成17年(2006年)2月6日に第1回大会が盛大に行われました。
 大和郡山市では、夏(8月)の全国金魚すくい選手権大会、冬(2月)の記憶力大会と、2大全国大会として定着させたいと考えています。そして、記憶力というと普通敬遠されがちなテーマですが、多くの方がこの大会をきっかけとして稗田阿礼や記憶力に興味をもち、新たなまちづくりの活力となればと願っております。

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