リノベーションまちづくりの取組

リノベーションまちづくりとは、空き家や使われなくなった店舗などの今ある資産を活用し再生（リノベーション）してまちを元気にし、エリアの価値を高めるまちづくりの手法の一つです。民間主導で新しい使い方・事業を行い、行政がそれをサポートするという公民連携の取組で、新たに商業施設などを建てる従来のまちづくり手法と比べて、今あるものを活かしてまちを変えるため、スピードが速く収益性が高いのが特徴です。
大和郡山市では、令和元年度より近鉄郡山駅周辺の中心市街地（城下町エリア）でまちの歴史資源を活かしたリノベーションまちづくりの取組をスタート、少しずつまちに変化が生まれています。
リノベーションまちづくりの取組は下記のSNSでもご確認いただけます。

外堀緑地を活用して、月一回開催される定期マーケットです。大和国の商都であった背景を元に、古くから根づく良き商いや営み、城下町での新たなチャレンジを応援し、まちの新陳代謝を生み出しています。令和5年9月から開催。

大和郡山まちづくり株式会社は令和元年度に開催した第1回リノベーションスクールの受講生によって令和2年10月に設立されました。不動産オーナーから物件を借り受け、大和郡山で開業したい人をマッチングすることで、まちにこだわりを持った魅力ある人や店舗を集め、まちの賑わいを創出しています。

大和郡山市と大和郡山まちづくり株式会社は、城下町エリアの価値と利便性の一層の向上を目的として「大和郡山城下町エリアの活性化に関する連携協定」を締結しました。今後は、城下町エリアを中心とした遊休不動産等のリノベーションの取組、事業を実施することにより、まちの活性化と賑わいあふれるまちを目指して、連携・協力していきます。

同社が管理する物件情報や、プロジェクトについては下記ホームページよりご確認いただけます。

築70年の、空き家だった旧化粧品店をハンドメイド作家のためのシェアアトリエにDIYリノベーション。最大18組が入居でき、入居者は共有スペースでワークショップなどを開催できます。
大和郡山市東岡町38

築70年以上の旧歯科医院をリノベーションし、カフェ、チョコレート専門店、バー、貸し切りサウナが入居する複合施設に。だれでも”ふらっと”立ち寄れる憩いの場に生まれ変わりました。

大和郡山市柳4-35

令和3年10月に開催した第2回リノベーションスクールの題材となった築100年以上の町家を、物件オーナーとスクールメンバーが力を合わせてリノベーションし、カフェを併設した建築事務所としてオープンしました。

大和郡山市柳4-14

コネクトスペース「cotton」は、2軒長屋の東側をリノベーションし、障害福祉サービス一般社団法人eightの木工と紙漉きの工房としてオープンしました。「cotton食堂」を月一回開催するなど、地域とのつながりを大切に活動されています。同法人は令和4年10月に開催したリノベーションカレッジに参加されました。

大和郡山市綿町31

ワタマチテラスは、第2回リノベーションスクールにて題材となった築100年の古民家長屋の西側の住居を、近畿大学大学院生2人がセルフリノベーションを行い誕生したレンタルスペースです。

大和郡山市綿町31

大和郡山まちづくり株式会社が手掛けた第1号リノベーション物件です。

以前は新聞屋さん、花屋さんが入居されていた築90年の物件です。

町家の懐かしい雰囲気を残しながら、カフェやレンタルルーム、建築士会事務所などが入居する複合施設として、生まれ変わりました。

大和郡山市矢田町通1－1

リノベーションカレッジでは、まちづくりのプロを講師に迎え、対象物件で新規事業をスタートさせるために必要な「事業計画」から「運営企画」までのプラン作成のサポートや、事業がスタートした後、継続した運営ができるよう伴走・サポートを行います。

リノベーションスクールとは、まちに実在する遊休不動産（空き家や空き店舗、空き地など）を対象とし、エリア再生のためのビジネスプランを創り出す短期集中の実践型スクールです。大和郡山市では、城下町エリアを対象に2回のリノベーションスクールを開催し、第1回目のスクール後に「大和郡山まちづくり株式会社」が誕生、スクールの対象案件から複数のプロジェクトが生まれました。