生物接触ろ過施設について
生物接触ろ過施設の概要
生物接触ろ過施設は、凝集剤、塩素など化学薬品を使用せず、微生物の働きで水中の鉄、マンガン及びアンモニア態窒素を除去するものです。生物接触ろ過池で、鉄・マンガンの酸化処理、及びアンモニア態窒素の硝化を行います。次に、薬品混和池で凝集剤、塩素を注入して急速ろ過処理を行い、浄水池を経て市内に供給します。

生物接触ろ過のしくみ
生物接触ろ過では、ろ過池内に繊維担体を充填し、下降流で地下水を流下させます。この場合、担体表面に自然発生的に生物膜が形成されます。この生物膜には、アンモニア態窒素を硝酸性窒素に酸化させる能力(=硝化)を持つ硝化菌や、鉄、マンガンを酸化させる能力を持つ鉄酸化細菌が増殖しています。この、硝化菌や鉄酸化細菌による生物浄化機能により、アンモニア態窒素及び鉄、マンガンが効率よく除去されます。また、充填ろ材によるろ過機能も有しているため、濁質成分なども同時に除去されます。
水質項目 | 原水 | 生物接触水 | 急速ろ過水 |
---|---|---|---|
濁度(度) | 8.0 | 0.09 | 0.1未満 |
色度(度) | 4.0 | 1.7 | 1未満 |
アンモニア性窒素(1リットルあたりミリグラム) | 0.38 | 0.05未満 | 0.05未満 |
鉄(1リットルあたりミリグラム) | 4.5 | 0.11 | 0.01未満 |
マンガン(1リットルあたりミリグラム) | 0.58 | 0.019 | 0.005未満 |

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更新日:2023年09月12日