まちかどレポート408

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート408 郡山再発見ウォーク「筒井順慶の通った道」

(まちかどレポーター 丸山)

郡山再発見ウォーク「筒井順慶の通った道」(平成27年6月11日掲載)

平成27年6月10日(水曜日)、快晴、爽やかな風薫る中、再発見ウォークに参加しました。
この日のコースは、近鉄筒井駅~筒井城跡~請堤~千體寺跡~郡山八幡神社~近鉄郡山駅で約4キロです。参加者は79名、沢山の皆さんが参加されました。

広場に集合する人々の写真

スタート地点。筒井城跡。晴天の下、爽やかな風が吹いています。

ガイドの話を聞く人々の写真

5グループに分かれて説明を受けました。

個人的には、この日の白眉は千體寺に決まりです。何故かというと、大和郡山市にはあまり知られていないものの、意外に文化財価値の高い古寺や仏像が多い、丹後庄町の千體寺もその一つだからです。
以前、広報「つながり」にも紹介されていた千體寺。平成10年9月の台風の影響で、本堂の被害が大きく、本堂の解体と厨子の修理が翌年から始まりました。そして、修理を終えた阿弥陀三尊像と本堂に安置されていた厨子は、今、新設の収蔵庫に帰ってきています。

寺伝によれば、恵心僧都の姉である願西尼の開いたお寺とか。また、仏像を収める厨子は花山院から寄付を受けたとか。多門院日記の天正16年5月12日の項に「中尊を法隆寺に預けていた時に盗まれ、堺に売り飛ばされ…ついに帰らず。…」ということが記載されています。等々、千體寺に係る話題はつきません。

今回の再発見ウォークでは阿弥陀三尊像を拝見しませんでしたが、以前に撮った写真で、その美しさをご覧ください。厨子が重要文化財指定で阿弥陀三尊像が大和郡山市・奈良県の指定を受けていないということに対して少し疑問を感じます。郡山にある優れた文化財等を再発見して伝承していく事の重要性を再確認した一日でした。

並べられた3体の仏像の写真

千體寺三尊像

田んぼの付近を歩く人々の写真

田植えの始まった長閑な田園風景です。ベストなウォーク日和です。

神社を参拝する人々の写真

郡山八幡神社にて