まちかどレポート413

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート413 コミック『すくってごらん』複製原画展

(まちかどレポーター 後藤)

コミック『すくってごらん』複製原画展(平成27年8月21日掲載)

お盆も過ぎ、少しずつですが秋の足音が聴こえてきました。
大和郡山では金魚は、夏だけのものではありません。
私たちの街には年中金魚に親しめるコミックがあります!
金魚すくいを題材にした漫画『すくってごらん』の複製原画展が、8月8日~8月16日まで奈良県立民俗博物館で開催されました。

3冊並べられたコミック『すくってごらん』の単行本の写真
展示された漫画の複製原画の写真

この複製原画展は、講談社BE・LOVE編集部、おみやげ処こちくやさんの協力により開催が実現したそうです。すくってごらんのストーリーは、エリート銀行員だった主人公「香芝」が左遷され、街で一番の美人「吉乃」にひかれ金魚すくいの道に足を踏み入れるというもの。
物語のなかには郡山の街の風景がしばしば登場します。

男性の後ろ姿が描かれた複製原画の写真
景色を見る男性が描かれた複製原画の写真

左は主人公「香芝」が初めて郡山に降り立った近鉄郡山駅前の場面、右は新木町の金魚田の風景です。
写真ではわかりにくいのですが、細かい線まで非常に丁寧に描かれています。
すくってごらんには金魚の描写がたくさん登場しますが、モノトーンの色調ながらも金魚が水の中をゆらゆらと泳ぐ様子が上手く描かれていて暑い夏に少しだけ涼しい気分になります。
夏に読んでみたいコミックではないでしょうか。

漫画はストーリーの面白さも大切ですが、絵も読み手を魅了させる重要なポイントのひとつですね。
複製原画展を見て、今までストーリーばかりを追ってさらっと読み流していましたが、イラストもゆっくり楽しみたいと思いました。

作者の大谷紀子さんのプロフィールが会場で紹介されていて、岡山県生まれの神奈川県在住の方です。
そんな大谷さんがどんなきっかけで郡山の金魚を題材にしようと思われたのか、また漫画化に際して感じた街の印象などをお聞きする機会があれば伺ってみたいですね。
博物館の方のお話によると展示期間中は多くのお客さまで賑わっていたそうです。
コミックを読んで、その描かれた場所を実際に辿ってみるのも、「郡山の歩き方」の新定番になれば良いですね。