まちかどレポート421

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート421 おもてなしの心を感じた一日~大阪・奈良歴史街道リレーウォーク

(まちかどレポーター 後藤)

おもてなしの心を感じた一日(平成27年10月1日掲載)

9月27日、大阪・奈良歴史街道リレーウォークに参加しました。
今回のコースタイトルは「水運がもたらす長い歴史の道をたどる」。
安堵観光ボランティアの会が案内担当でコースの大半は安堵町内を歩くことになりましたが、郡山市内も一部、見学しましたので当日の模様を少しご紹介したいと思います。
JR大和小泉駅を出発し郡山市内~安堵町内各所を見学、ゴールはJR法隆寺駅の約10キロの行程です。

前回開催の吉野町観光ボランティアガイドの会よりリレーウォークの幟(のぼり)の引き継ぎ後、一行はまず椎木町の杵築神社を目指しました。
郡山市内には「杵築神社」という名のお社は5社ありますが、ここは椎木町の杵築神社。
本殿と、宝殿が奈良県指定文化財となっています。

杵築神社に集まる人々の写真

安堵町のボランティアガイドさん、お隣の街の郡山に関しても豊富な知識をお持ちです。
みなさん、熱心にお社を見学されています。私のグループには和歌山や東大阪からご参加の方もいらっしゃいました。

田んぼで稲刈りをするコンバインの写真
雑木林の前を歩く人々の写真

稲刈り風景に季節の移ろいを感じながら昭和工業団地を抜け、次のポイント、額田部地区を目指します。
額田部地区は古墳が点在しロマンあふれる所ですが木々が茂り、ガイドさんの案内がないと古墳と判らずうっかり通り過ぎてしまうこともあります。
参加者と観光ボランティアガイドさんの距離が近く、色々な会話をしながら巡れるところは、ガイドウォークのひとつの魅力ですね。

灯籠の前に集まる人々の写真

額安部の鎌倉街道を進んでいくと、やがて鎌倉墓と呼ばれる五輪塔群の一角にたどり着きます。
写真左端の一番大きな五輪塔は、鎌倉時代の慈善活動で知られる忍性上人のお墓。
かつては、源頼朝の墓だと伝えられたこともあったそうですが、昭和57年の解体修理で五輪塔の地下から骨蔵器が発見され、忍性上人のお墓と確認されたとの説明を聞きました。

額安寺の正面の外観の写真

次の額安寺では本堂で、お寺の方による解りやすいお話をお聞きする機会に恵まれました。
板屋ケ瀬橋で、かつての板屋ケ瀬浜の説明をもって郡山市内の見学箇所は終わり、私たちは隣町、安堵町へ向かいました。

橋の名前の書かれたプレートの写真

以上、簡単に郡山の見学部分だけを挙げてみました。
今回のテーマは前述の通り「水運がもたらす長い歴史の道をたどる」。河川は、市区町村の隔ても関係なく滔々(とうとう)と流れています。
同じ河川を有する街でもその水運がもたらした歴史は当然違います。
近隣の地域のことを知れば郡山との関連性も見え、新たな眼で自分たちの街を振り返ることができるかも…と、今回参加してみて感じました。

額安寺を後にした私たちは、安堵町で「ねこじゃらし」というグループによるクオリティの高い紙芝居の披露や、飽波神社では「なもで踊り」の一部実演が催されたりと街を挙げての「おもてなし」をいただきました。

一緒に歩いていた方が隣で「参加する度に心温まるおもてなしをいただく、嬉しい」と仰っていました。
「おもてなしの心のバトン」は、私たち参加者の心にしっかりと届いていたのでしょう。
秋の観光シーズン、ここ郡山を訪れる方にも「もう一度来たい街」と思ってくださるよう、自分にできる事は何かないのかなぁ…と、思わず考えてしまった秋の一日でした。