まちかどレポート430

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート430 エンジニア魂が燃える2日間!

(まちかどレポーター 後藤)

エンジニア魂が燃える2日間!(平成27年11月13日掲載)

11月7日(土曜日)、市内矢田町の国立奈良高専「第49回高専祭~熱血!エンジニア魂!~」にお邪魔してきました。
奈良高専には、機械工学科・電気工学科・電子制御工学科・情報工学科・物質科学工学科の5つの学科と専攻科があります。
高専祭では各学科の特色を活かした学科展も行われるということで、普段彼らがどんなことを学んでいるのかを垣間見る良い機会と思い、足を運びました。

第49回高専祭と書かれた黄色いアーチの写真
在校生による高専説明会の駐車場に設置されたブースの写真

正門入ってすぐ左手には、今年度からの企画「在学生による高専説明会」のブースが設けられています。 教職員等からの案内とは違い学生目線からの高専情報を聞けるとあって、中学生のお子さんを持つ親御さんたちが就職のことや、具体的な学校生活等について相談していました。
「ここは駅から少し不便だけど、自然いっぱいで環境が良いよ」と郡山をアピールしてくださっているのを傍で聞いて、嬉しく思いました。
その頃、吹奏楽部の演奏が始まるとアナウンスが流れたので企画ステージへ向かうと...。

企画ステージに吹奏楽部、その演奏を聞こうとしている観客たちの熱気一杯の写真

企画ステージ会場の体育館にはすでに大勢の人が詰め、熱気いっぱい!
高専は全国から学生が集まるところですので、この日のためにふるさとからお越しの学生さんのご家族もいらっしゃったようです。
ちなみに奈良高専吹奏楽部はこの夏、奈良県吹奏楽コンクール大学の部で金賞を受賞し、奈良県代表として関西吹奏楽コンクールに出場しました。なるほど!すばらしい演奏でした。

先に述べましたが、各教室では学科展が催されていました。
いくつかご紹介すると、まずは電子制御工学科(S科)展。

手書きでS科展入り口と書いた紙が貼られた電子制御工学科の展示入り口の写真

この学科といえばそう、ロボット!
ラジコンで遊べるブースが設置してあり子どもたちは、高専のお兄ちゃんたちに操作のコツを教えてもらいながら、夢中になってコントローラーを操作していました。
「高専のお兄ちゃん、お姉ちゃんのようになりたい!」と数年後、この学校に入学しているキッズも居るかもしれませんね。

手作りのコースの上でロボットを操作している学生の写真

教室を移動し、次は機械工学科展へ。
ここではものづくりを通じて学んだことを紹介していました。

機械工学科のバルーンで彩られた入り口の写真
白いテーブルの上いっぱいに置かれた無機質な機械の写真

これはインドアプレーンを飛ばそうプロジェクトに関連した展示。
現在、来年度の全日本学生室内飛行ロボットコンテストに向けて小型飛行機(200グラム以下)を製作中だそうです。
飛行機の仕組みを勉強しながら図面をひき、先日1号機のテスト飛行を終え、現在はさらなる軽量化を目指して2号機の製作に取り組んでいます。
その取り組みの一端を一般の方に知っていただこうというねらいです。

青紫色に照らさされた透明な箱の中心に紙飛行機のようなものが設置されている写真

空を飛ぶ飛行機が、実際どのように風を受けて飛んでいるかを見てみようというもの。

2人の来場者が長細く一部が青紫色に光る銀色の箱の中を見ている写真

この他、物質科学工学科では様々な実験が行われ、白衣を来た学生さん方が私たちにやさしい言葉でわかりやすく説明してくださいました。

物質科学工学科で白衣を着た学生が実験している様子の写真
透明の筒で実験している手元と近くで撮っているカメラの写真
カーボン紙で透明の板に描き映されたドラえもんの絵の写真

1日目は晴天に恵まれましたが、2日目はあいにくの雨。
近くにありながら普段はどんなことを学んでいるのか、よく知らなかった奈良高専。
彼らが日々、研究していることをわずか数時間では理解できたと言えませんが、高専祭に足を運び少し理解できたように思いました。
また、祭りを幅広い方に親しんでいただこうという努力も感じました。
でも、若い力に触れて色んな刺激を受けたことが一番楽しかったですね。

大和郡山で5年間の学生生活を送る若きエンジニアたち。
彼らの今後の活躍を期待したいと思います。

中央に四角い池が二つ並ぶ高専を上から撮った写真