まちかどレポート462
まちかどレポート462 セントルシアからのレポート(海外特別版)
(海外レポーター 神澤律子)
セントルシアからのレポート(海外特別版)(平成28年11月10日掲載)
まちかどレポートの特別版として、平成28年10月に青年海外協力隊の一員として中米の島国・セントルシアに派遣され活動されている、市内在住の神澤 律子さんに、現地の様子をレポートしていただくことになりました。今回現地からレポートが届きましたので掲載します。
はじめまして。2016年10月より青年海外協力隊として、カリブ海にあるセントルシアという島に派遣されている神澤律子です。日本の裏側にあるセントルシアの様子をご紹介したいと思います。
セントルシアはカリブ海にある、人口18万人、淡路島くらいの小さい島です。
かなりズームアウトしないとアメリカ大陸がみえてきません(笑)
日本との時差は13時間です。ちなみに奈良を出発して到着するまで41時間かかりました!
セントルシアの基礎データ(外務省のサイト)(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)
セントルシアの国旗のブルーはとてもきれいで、私の大好きな色です。国旗の青は海を、三角の形は世界自然遺産のピトン山を、黒色と白色は黒人と白人の融合を、黄色は豊かな土地を表しています。
派遣されていなければ、きっと一生知ることのなかった小国ですが、海と空がとてもきれいで、ラテンの音楽が必ずどこかから聞こえてきます。
そして音楽が聞こえてくると、セントルシア人は自然と踊り出します。生まれながらにリズム感が備わっているのか、こちらの人はみんな踊りが上手で、不規則なリズムも器用に踊りこなしています。
セントルシアでの交通手段は、ミニバスと呼ばれる16人乗りのバスか、車です。私はミニバスに乗って毎日通勤をしますが、朝の通勤ラッシュ(7時30分~8時30分、セントルシアの始業時間は朝8時)には毎日大渋滞で、いつもの倍時間がかかってしまいます。しかし、バスでは陽気な音楽が流れているので、みんな通勤時間をのんびり楽しんでいるようです。そして道で知り合いを見つけるとクラクションを鳴らしあって合図します。小さい島なのでどこかしらで必ず知り合いに会うため、あちらこちらで「プップー」と音がします。はじめのうちはクラクションの音に驚いていましたが、今では楽しい挨拶に聞こえるようになりました。
わたしの派遣先はこちら、セントルシア赤十字社です。建物は大きいですが、正規の職員は私を含めて4名。あとはユースボランティアや、地域のボランティアメンバーに助けてもらっています。
私は赤十字の事業の中でも、青少年の育成にかかわる事業を担当しています。具体的にはプライマリースクール(5~11歳)とセカンダリースクール(11~16歳)を巡回してクラブ活動を支援したり、赤十字主催のキャンプやウォークイベントの運営をします。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、セントルシアはイギリスから独立したため、教育制度はイギリスのものを踏襲しています。
子どもは世界中どこでも元気いっぱいです。国語・算数・外国語など日本と同じような科目を勉強し、クラブ活動にも精一杯取り組みます。様々なアクティビティを通して、セントルシアの子供たちに日本の文化を紹介したり、世界でおきている問題やごみ問題などについて一緒に考えていきたいと思っています。
更新日:2021年03月19日