まちかどレポート300

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート300 郡山城跡雪景

(まちかどレポーター 丸山)

大和郡山城跡雪景(平成24年12月14日掲載)

12月9日の朝、家の窓から見える景色は、一面の白一色。
「初雪や!!絶好のシャッターチャンス到来、城跡に行って写真撮ろう!!」と叫んで、郡山城跡に急ぎました。

濠と石垣に雪がうっすら積もっている写真

郡山高校から北方向。薄らと水面に写る雪景色が美しいですよ。

東屋と丸く刈り込んだ躑躅の木に粉雪がかかっている写真

柳澤文庫前の庭園。東屋も躑躅も白雪が良く似合います。

城跡に行って、一面の雪景色を見ていると、大好きな万葉集の歌を思いだしました。それは、大伴家持が天平宝字3年(759年)に詠んだ万葉集全4516首の最後の歌です。

それは、「新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事」です。
詞書は「三年春正月一日に、因幡国に庁して、饗を国郡の司等に賜ふ宴の歌一首」と記載されています。

大伴家持が、天平宝字3年(759年)に、この最後の歌を読んでから、実に1253年以上の月日が流れました。 1000年以上の年月を経過しても、すばらしい詩は感動的ですね。

桜花が天から降り注ぐような純白な雪は、見る人をひきつけて、心豊かにし、新たな力(パワー)を与えてくれるように思います。

石垣下に植えられた桜の若木の写真

(左上写真) 天守台登り口に植えられた桜の若木、逞しく順調に育っています。

粉雪の散る地面に立つカエデの紅葉の写真

(右上写真) カエデの紅葉と薄雪のコントラストも美しい。

今年も残すところ2週間余りとなりました。来年こそ良いことがたくさん起こることを願います。

そんな訳でお城に行って、少し写真を撮ってきました。雪景色の城跡、旧城下町方面の風情はすばらしいですよ。

奈良の里山と街並みを背景にうっすら雪を被った城址会館と城ホールの写真

奈良市内を背景に、薄ら雪を被った城址会館と城ホール

奈良の里山と街並みを背景に写る郡山城追手向櫓の写真

天守台から追手向櫓方向を望む

うっすら雪の積もった庭木と東屋の郡山城内庭園の写真

柳沢文庫

冬木を横にそびえたつ柳澤神社本殿の写真

柳澤神社本殿