まちかどレポート321

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート321 県立民俗公園の春到来と古民家の新発見

(まちかどレポーター 丸山)

県立民俗公園の春到来と古民家の新発見(平成25年4月1日掲載)

桜の木の枝に咲く小さな桜の写真

県立民俗公園で見つけた桜。大和民俗公園内には、移築復原された江戸時代に建てられた民家が15棟あります。その内の一つに臼井家住宅があり、その傍らで可愛い桜と出会いました。

木組みの柱に、無数の傷が縦に入っているモノクロ写真

臼井家は旧高取城大手へ通じる道の北側に屋敷を構え、屋号を「伊勢屋」と称し、藩の公用伝馬の役を務めるかたわら、酒、醤油の販売を営むほか、大年寄をも務めたそうです。この臼井家住宅の土間の柱の多数の傷は、280年余り前の鎌立て跡です。この傷跡は半農・半商で、農閑期に酒、醤油の販売をしていた証ですよ。

年数を感じる木の床と畳を隔てている敷居に、レール状の縦の溝が長さを変えて2本入っている写真

これは珍しい溝を持った敷居です。その名前は「突き止の溝」と言います。

枝に連なるようについている沢山の小さな黄色い花と、奥に瓦屋根に白い壁の建物や藁ぶき屋根の建物がある民族公園内の写真

色とりどりの花が咲き、民俗公園内も華やかになりました。