まちかどレポート368

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート368 市制60周年を記念した殿様御膳の再現

(まちかどレポーター 丸山)

市制60周年を記念した殿様御膳の再現(平成26年6月27日掲載)

平成26年(2014年)6月24日、午後5時から市内の雑穀町にある料理旅館「尾川」で、郡山藩最後の藩主であった柳沢保申公が明治維新後、旧領内を巡った時に食べたとされる献立が再現され、関係者が集まり再現された殿様御膳を試食されました。

殿様御膳の再現企画は当時の献立を書き記した史料「御殿様御膳献立帳」が柳沢文庫にあり、市民グループ(大和郡山藩御殿様御膳再現プロジェクト実行委員会)が企画し、尾川惠宥氏と柳澤文庫保存会の協力の下、今回、再現されことになりました。

御殿様御膳献立帳は保申公が明治16(1883)年6月4日から6日にかけて、旧郡山藩領の良福寺村(香芝市良福寺)や長尾村(葛城市長尾)を巡見した時の合計7食分を記録しています 今回は6月5日の夕食と朝食をペースに再現にあたったとのことです。

個人的な感想として、今回の再現を取っ掛りに、伝統的な日本料理とは何か、明治時代の大和郡山市の姿・実態(堺県・大阪府)、最後の郡山藩主柳澤保申公の業績・人物像、料理人村井甚七の人物像等々について、改めて研究・検討等することが必要だと思いました。

当日の写真を少し撮ってきたので、ご紹介します。

筆で書かれた献立帳の写真

柳沢保申公が食べた献立を書き記した「御殿様御膳献立帳」。
料理人村井甚七は何処のどんな人物だったのでしょうか。

筆で書かれた6月5日の献立帳の写真

6月5日御中飯の記載箇所。御殿様御膳献立帳(柳澤文庫所蔵)

江戸時代に食べられていた朝御飯を再現したものの写真

再現された「朝御膳」

江戸時代に柳沢公が食べていた夕御飯を再現したものの写真

夕御膳。当時は高級食だった魚類を中心に再現された料理です。

スーツを着た男性と白色のシャツを着た女性と男性と青色の洋服を着た男性とが並んでポーズをとっている写真

再現料理に尽力された関係者の皆さんです。左から鹿谷さん、後藤さん、中川さん、尾川さん。

白色の服を着た男性と青色の洋服を着た男性が並んでポーズをとっている写真

当時の味付けの詳細が不明の中、再現にあたって一番苦労された料理長と尾川さん。

白色のブラウスを着た女性と水玉模様のシャツを着た女性と白色のワイシャツを着た男性が腰掛けていて、その隣りの白色のワイシャツを着た男性が立っている写真

右より中川御殿様御膳再現プロジェクト代表、柳澤帝塚山学園学園長、柳澤柳沢文庫保存会理事長、尾立帝塚山大学教授。

白色のシャツを着た人々が3人並んで腰掛けている写真

当日参加された皆さん。左より上田市長、吉村観光協会会長、小山k-pool project代表。

水玉模様のシャツを着た女性と白色のワイシャツを着た男性がお食事している写真

本膳料理に「美味しいですね、素晴らしい出来栄えです。」と感心された柳澤ご夫妻。

青いスーツを着た男性がワイシャツの男性に説明している写真

尾川惠宥さんから再現料理其々のポイント解説がありました。

腰掛けている人々とその前にあるお料理を撮影している人々の写真

今日の主役は「再現料理」です。マスコミ各社の皆さんも、美しく出来上がった料理作品の撮影に夢中でした。

ワイシャツを着た男性にカメラとマイクを向ける人々の写真

現在の柳澤家当主にはマスコミ各社の質問とカメラ撮影の止む事はありませんでした。

黒いシャツを着た女性が白いワイシャツを着た男性にマイクを向けて話を聞いている写真

一汁五菜を基本に再現された本膳料理の感想に答える上田市長。食材は丁寧な調理で、殿様の栄養面を考えている。気が付けば全品完食とか。