まちかどレポート383

まちかどレポート383 杵築神社秋祭り宵宮
(まちかどレポーター 丸山)
杵築神社秋祭り宵宮(平成26年10月17日掲載)
10月11日、「山田のでんでらこ」を見るため、松尾寺口バス停で下車し、松尾寺の方向に10分程歩いて、八俣の大蛇退治の伝承を持つ杵築神社に行きました。

神社入口の御神灯
杵築神社の秋祭りは、松尾寺の僧侶も参加する神仏習合の神事です。
午後7時20分~30分の間に小泉神社の神官と松尾寺の僧侶が到着され、午後8時前から神事は始まりました。

点火を待つ大松明

神主によるお祓い

祭神である素戔嗚尊に対し、神事が始まりました。
杵築神社は古来には、松尾寺内に鎮座していたそうで、後に山田の里へ遷宮したそうです。
宵宮の神事が終了すると、直会の酒盛りが賑やかに始まりました。
地元の子供達(4名)がお酌をします。お子さんは神社の祭神である素戔嗚尊役です。大人は八俣の大蛇役を演じます。大人がお酒を5回飲んだ後、樫の木の枝を引っ張り合いし、最後には酔っぱらった八俣の大蛇役の大人はかなり酔っぱらっていて子供達に次々と負かされます。

お子さんは、八俣の大蛇役の大人に対して5回、酌をして廻ります。

大蛇役皆さん、酌を重ねて、大変ご機嫌でしたね。

小泉神社の神官と松尾寺の僧侶も席を並べ宵宮を祝います。

大人達の酔いが回り、何処でも樫の枝を子供が獲得します。
その後、午後9時過ぎになって、素襖を着た4人が大蛇の化身とされる大松明に火を入れます。過去には、大松明の火があまりにも大きかったので、火事と間違われて消防の車が来たこともあったそうです。

素襖に身をまとい、大松明に点火に向かいます。

四方に分かれて点火スタートです。

夕闇に大松明の火はいきよい良く燃え盛ります。

燃え盛る大松明は八俣の大蛇の化身そのものです。

バチバチと竹の燃え盛り破裂する音は迫力満点です。
翌日の日曜日には秋祭りの本宮が執り行われます。 秋空に燃える「でんでらこ」を見れば、八俣の大蛇退治のイメージが大きく膨らみます。来年もまた行ってみようと思いました。
更新日:2021年03月19日