まちかどレポート219

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート219 HANARART(はならぁと)

(まちかどレポーター ジル)

HANARART(はならぁと)(平成23年11月1日現在)

「奈良・町家の芸術祭 HANARART~町家で現代アート展~」とは、奈良県と県内で活動するまちづくり団体が連携して、歴史的な町並みの地域で開催するまちづくり型のアートイベントです。

県内には、重要伝統的建造物群保存地区や伝統的な町家や歴史的な町並みの地区が多数存在しています。そして町家が今も息づく地区は、人と人との繋がりがあり現在の日本社会にとても貴重な存在です。ところが空き家の増加と老朽化により景観が失われて来ています。

そこで、県内各地のまちづくり団体が「奈良・町家の芸術祭 HANARART」を開催して、町家や町並みの魅力を発信する事を目的として、1回目の今回は“出会い”をキーワードに実施されました。

「郡山城下町」のイベント会場の様子です。

源九郎稲荷神社

朱色の神社の鳥居の写真
沢山の金魚の飾りがつるされている神社の境内の様子の写真

日本三大稲荷神社の一つです。
地元の子ども達がワークショップで色づけした200匹の金魚ねぶたが飾られています。
10月22日に、ねぶたの点灯式がありました。

旧川本邸(大正11年建築・3階建ての遊郭建築)

3階建ての古い民家の玄関の写真

昭和33年までは遊郭として、その後は家庭として学生の下宿として使用されていたとのこと。
小さな部屋が沢山ありその部屋を使ってのアートの展示は、神秘的な雰囲気が漂っていました。

畳に置かれている花のオブジェの写真

「絵画の庭・千蛇花」
中心から21本の首状の物が伸び、それぞれの先が花開いていています。

畳一面にまかれた花札の写真

「花札」
花札のイメージに元気よく泳ぎまわる金魚を沢山描き加えて、市場の活性化と地域の繁栄を込めている。

浅井邸酒蔵(郡山水中美術館)

金魚すくいのポイを使ったオブジェの写真

使用済の金魚すくいのポイを使ってのオブジェ制作。

壁に貼られた金魚の赤い色調の絵の写真
壁に貼られた白い金魚の青い色調の絵の写真

全国の金魚作家さんのダイナミックな作品です。

杉山小児科医院

線だけで親子の様子を表現したアート作品の写真

小児科医院にふさわしい“母の抱っこをすり抜ける子ども”を線で表現したアート。

菊屋

紙とティッシュで作成されたオブジェの写真

紙とテッシュを使って制作した“hana”

K-pool事務所

床一面に展示されたアート作品や金魚グッズの写真

作家さんの作品や金魚グッズがいっぱい!!子ども達の金魚の絵も展示しています。

日程について

今回10月8日~30日の間、7地域を3つのグループに分けて9日間ずつリレー的に開催されました。

10月8日~16日…今井(橿原市)、八木(橿原市)、五條新町(五條市)
10月15日~23日…三輪(桜井市)、宇陀松山(宇陀市)
10月22日~30日…ならまち(奈良市)、郡山城下町(大和郡山市)

歴史的な町並みと現在アートが組み合わされて、違う表情に出会いとても楽しい一日でした。