まちかどレポート232

まちかどレポート232 城下町たてもの散歩
(まちかどレポーター シャッターチャンス)
城下町たてもの散歩~大和郡山市まちづくりアイデアサポート事業~(平成23年12月5日掲載)
11月26日(土曜日)と27日(日曜日)に、「城下町再発見プロジェクト」が主催する『城下町たてもの散歩』が行われました。私は土曜日に参加し、市外からの参加者も多く愛知県、兵庫県の方を含め約30人が2グループに分かれて散歩しました。
城下町再発見プロジェクトは、大和郡山市まちづくりアイデアサポート事業の支援を受けて、市内旧城下町の歴史的建築物やまちなみを次世代へと受け継ぎ、建物だけでなく、そこに息づく文化や習慣、コミュニティなども含めて、守り続けることの重要性を広く理解していただく機会をつくることを目的とし、そうした建物やまちなみが将来にわたり保存されることを目標としているそうです。
『城下町たてもの散歩』は、城下町再発見プロジェクト事業の一つとして、旧城下町域に点在する歴史的建築物をめぐり、各建物で実際に生活されている方々から解説を聞きながら古い建物について理解を深めることを目指したイベントです。
今回は、実際に生活されていて登録有形文化財の【葉本邸(はもとてい)】、【杉山小児科医院(すぎやましょうにかいいん)】の2箇所と、市が保有する【旧川本邸(きゅうかわもとてい)】を案内していただきました。

受付は美しい笑顔で迎えられて

スタート前の説明に耳を傾ける

白壁と板のコントラストがとても綺麗です

2階のバルコニー風の洋風窓がおしゃれな浅井家別邸
葉本邸(はもとてい) /西観音寺町

葉本家の方に歓迎していただき、みんなで記念撮影
明治初期、木造2階建。国の登録有形文化財。
郡山から奈良に向かう街道沿いに建つ、元両替商の建物。
虫籠窓(むしこまど)には分銅(=お金を計るときに使う天秤のおもり)をかたどった模様が見える。丸みをつけたむくり屋根も特徴的。
(説明は「城下町おさんぽガイド」から引用)

元両替商の面影が漂う家構え

中央に分銅をかたどった模様

途中でもうひとつのグループを発見

案内していただいた、伊藤さんのお気に入りの風景(本町・中村邸界隈)
杉山小児科医院(すぎやましょうにかいいん) /本町

ドイツ風ハーフティンバー様式の外観
大正期、木造2階建。国の登録有形文化財。
元医院の建物で、ドイツ風ハーフティンバー様式の外観はまちのランドマーク的存在。屋根に見えるピナクル(尖塔)が特徴的。窓のステンドグラスも美しい。
現在はギャラリーとして活用。
(説明は「城下町おさんぽガイド」から引用)

建物の説明をされる杉山先生

ギャラリーとして活用されている
旧川本邸(きゅうかわもとてい) /洞泉寺町

木造3階建ては存在感がある
大正期、木造3階建。
元遊郭で、全面が優美な格子の外観は圧倒的存在感を放つ。南側にはハート型の窓が見える。意匠を凝らした内部の装飾は、遊郭当時の賑わいを偲ばせる。
現在、市が保有し活用に向けて検討中。
(説明は「城下町おさんぽガイド」から引用)

旧川本邸の説明を聴いて

ハート型の窓を内側から見る

意匠を凝らした装飾

最後にお茶とお菓子をいただき、楽しい談話が続きました。
更新日:2021年03月19日