まちかどレポート241

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート241 環濠集落めぐりで中世にプレイバック!

(2012年2月19日 まちかどレポーター フリーターK)

環濠集落めぐりで中世にプレイバック!(平成24年3月9日掲載)

黄色のチョッキの女性が左にもつ紙に右てで指を指している写真

市の観光ボランティアガイドさんたちの説明を受けながらの『再発見ウォーク』。
筒井順慶が拠点とした筒井城跡から中世の静かなたたずまいの息づく番条・若槻・稗田の環濠集落を歩きました。

筒井城跡

青や赤で色分けされた地図の写真
手前は砂の地面が広がっており、奥に小さな石の建物がある写真

東西500メートル、南北400メートルほどの石垣の外堀に囲まれた平城(外堀周2.2キロメートル、写真右は外堀)、筒井順慶の拠点です。

「筒井順慶城跡」と書いてある石碑の写真
左に連池、右側には小道があり、人が歩いている写真

「中世の城としては最大級です」との説明を聞きながら、堀の名残りの蓮池(写真右)に歴史を感じました。

番条環濠集落

紙に書いてある図面がアップになっている写真
昔の作りの建物が中心にあり、手前に池がある写真

佐保川東岸沿いの南北に長い(700メートル)集落で、複雑な形で堀が取り巻いています。
集落内は道が狭い。集落の防御に、そして渇水・防水・灌漑用水に活用された堀です。

古い建物が並ぶ手前に小さな土手があり、川が流れている写真

若槻環濠集落

昔の白い集落の地図の写真

昭和50年市指定史跡で、室町・安土桃山時代から現在に至たるまでの、形・地割りが残り、集落の環濠はその造成と経過を解明できる数少ないものとされています。

下の方は石で形成された茶色い建物のが両脇にある細い道の写真
右側は茶色く茂った草が生えた砂利道、左側は道があり奥に人が歩いている写真

稗田環濠集落

指定史跡と書いてある看板がおいてある環壕の写真
中心に緑の木がある環壕の写真

「若槻」同様、昭和50年市指定史跡。
環濠集落の典型的なもので、全国にその例を見ない最大の規模(東西250メートル、南北200メートル)です。綺麗に整備された環濠は、ビューポイントです。

木橋を横から見た絵の写真
土の器が印刷された紙の写真

近くに『稗田遺跡』があります(できれば、説明看板がほしいです!)。

下ツ道を横切って流れていた佐保川跡と木橋の橋脚が検出、また下ツ道の側溝・土馬・墨書人面土器(写真上右)などが出土。現在の稗田県営住宅あたりです。

資料
  • 下ツ道:羅城門から藤原京に至る約20キロメートル、造成年代は7世紀中頃
  • 佐保川:『佐保川の清き川原に鳴く千鳥 かはずと二つわすれかねつも 万葉7-1123』(春日原生林の奥を源として万葉の昔から歌に詠まれてきた、との説明とともにガイドさんの朗々と響く万葉の歌。・・・披露できないのが残念!)(写真下)
土手があり、右上に小さい家が1件と斜めに川が流れている写真
黄色い蕾がついた木の前に、赤い洋服の男性が立っている写真

花や木の”博士”(ロウ梅の種を採取)・鳥の”博士”・地域の裏話、もちろん歴史の”博士”のガイドさんが随行。
近鉄筒井駅からJR郡山駅までの約7キロメートル、4時間の学びの多いウォークでした。

地図の経路に赤い線で道順が記されている写真

この日は、マップ「大和郡山を歩こう」のお奨めのコースの1つに沿って歩きました。約14,000歩でした。