まちかどレポート246

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート246 龍田比古の風に乗って「郡山城 再現CG」が箱本十三町にやってきた!

(まちかどレポーター 丸山)

龍田比古の風に乗って「郡山城 再現CG」が箱本十三町にやってきた!(平成24年4月6日掲載)

3月28日、箱本十三町観光案内所で、「明日のお城と城下町を考える会」から寄贈された映像関係機器(DVDプレイヤー・ディスプレー・プロジェクター等)の紹介と奈良産業大学CG再現プロジェクトの「郡山城と城下町CG再現」のデモンストレーションがありました。

古事記編纂1300年の今年、箱本十三町観光案内所として記念すべきビックイベントが3月28日にスタートしたのです。3月28日、箱本十三町観光案内所でイベントが行われました。

「明日のお城と城下町を考える会」からは三岡伸禎さん、奈良産業大学からは制作に関わった学生さん、観光ガイドクラブの役員さん、そして、地域振興課の職員さん達が箱本十三町観光案内所に集まりました。

一階の「出会いの間」では大型ディスプレーで、二階の「つながりの間」ではプロジェクターを使い大スクリーンで「郡山城と城下町再現CG」のデモンストレーションを楽しみました。

映像関係機器を寄贈して頂いた「明日のお城と城下町を考える会」とは、「親子まつり」を実施している青年団体協議会から発足した団体で、郡山城公園一体の整備とお城の復元及び城下町の整理復元を目的として発足したそうです。日々の活動は、街のシンボルを作るため豊臣秀長時代の城の復元を市民の手で達成することをテーマに活動し、あわせて.毎月第2日曜日に、外堀緑地公園でフリーマーケットを開催していますとの説明を三岡さんからしていただきました。

「郡山城と城下町再現CG」の鑑賞後、「語り部の館」(箱本十三町観光案内所の愛称)のお隣の里仲さんのお店で、「郡山城と城下町再現CG」の作成の苦労話や観光ボランティア活動の実態等色々と意見交換し楽しくコーヒータイムを過ごしました。

以下、当日の模様を写真で紹介します。

木目調の室内でパソコンを操作する参加者と見守る参加者たちの写真

2階の「つながりの間」、上手く映せるかどうか、皆さん、少し心配です。

スクリーンに映る天守閣の映像の写真

幻の天守閣が今蘇ったぞー!

スクリーンに映る映像を眺める人たちの写真

幻の天守閣、「本当に再現出来たら嬉しい」の声が皆から上がります。

白く明るい室内で、座りながらデモンストレーションを待機する男性たちの写真

一階の出会いの間でこれからデモンストレーションが始まるのが楽しみです。

テレビモニターに映る並木道の映像を見つめる男性の写真

夢中で見入っています。

黒い机を囲んで談笑する人たちの写真

里仲さんのお店で世代を超えて、和気あいあいと楽しみました。

話は遡るのですが、11日前の3月17日、三郷町立野の奈良産業大学で、「郡山城&城下町CG再現」の公開発表があったのです。朝一番、小雨が降るどんよりとした空の下、CGの出来栄えを確認したくなり、僕は奈良産業大学に出かました。

ホール内に並べられている郡山城のイラストやCG写真が載ったイーゼルと来場者の写真

作成に関わった学生ボランティアさんに色々と説明していただきました。

内容的には、よみがえった天守と郡山城と城下町のパネル展示(17枚余り)及び約4分間の動画上映でした。完成したCGは、豊臣秀長の時代を想定し、幻の天守閣や城下町「箱本十三町」の風情などを再現しています。
平城遷都1300年イベントと同様に、上空から「箱本十三町」の俯瞰に始まり着地し、復元された追手門など五つの門をくぐって天守閣に向かうというストーリーになっています。また、併せて、高取城と藤原京のCG再現の発表もありました。全部、何回も見てきました。出来栄えはとても素晴らしく、満足でハッピーな気分でした。

ところで、JR三郷駅前には、写真のような万葉歌碑がありました。紹介します。

万葉歌集の歌詞が彫られている石碑の写真

犬養先生の墨書、立派ですね。

歌碑をよく見ると、懐かしい犬養孝先生の墨跡であり、万葉第三期の詩人である高橋虫麻呂が「小鞍の嶺」の桜を見て読んだ有名な龍田彦の歌でした。
歌碑を読み下せば「我が行は 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめこの花を 風にな散らし」となります。
大学は、JR三郷駅から15分あまり坂道を上ったところにあり、自然環境豊かなところ(山上?)にありました。
眺望もよく、とても良い所ですよ。皆さんも一度出かけてみてはいかがでしょうか?

奈良産業大学構内の開かれた道の写真

万葉故地にあります。自然環境バッグンですよ。

奈良産業大学の看板の写真

自然環境との共生を訴える大学の看板も良いですね。

今回のCG作成等に関わってこられた「明日のお城と城下町を考える会」の皆さん、奈良産業大学の片岡先生及びボランティア参加の学生さん、そして、大和郡山市の関係職員の方々、ご苦労さまでした。ありがとうございます。