まちかどレポート249

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート249 城跡公園の桜の美しい風景

(まちかどレポーター 丸山)

城跡公園の桜の美しい風景 (平成24年4月13日掲載)

桜の開花が8割前後となった4月8日は、絶好のお花見日和りとなりました。

枝先にいくつもの花を咲かせた桜の写真

美しいので、内堀の石垣を背景に撮りました。

お濠の水面に鮮やかに映し出される桜や芝生や青空の写真

無風で内堀の湖面が大きな鏡のようですね。

電車が郡山駅に到着する都度、沢山の人達(親子、友達、グループ等々)の大半が、どっと駅前の観光ボランティアガイド゛が常駐している案内所に向かっていました。
当日の来訪者が2,550人となり、駅前案内所として大記録となりました。

郡山駅前を行き交う多くの人々の写真

4月8日の近鉄郡山駅前。切符を買う人、待合せ中の人、そしてその前をバイクや車が行きかっています。

城内・城跡公園等もどこに行っても人人人の大群でした。

でも、早朝の6時頃は人の気配が一切無く、「し-ん」と静まって、静寂の中で桜花を心ゆくまで観賞することができます。

桜と通り沿いに並ぶまだ開いていない露店の写真

早朝6時ごろの風景。信じられないぐらい静かですよ。

今年1月、桜保存会が城跡に植樹した桜の若木、元気に育って可愛い花が咲きました。

青空の下、一本の枝から複数咲く桜の写真

柳澤神社本殿の東隣

万葉集には桜の歌42首、梅の歌129首あります。圧倒的に梅の歌が多いですね。
万葉人にとって春の花と言えば、梅で桜は論外だったようです。

梅の歌の70%以上の87首の作者名は明らかになっていて、作者は上層の人々、多くの歌が社交の場で詠まれたそうです。
これに対して、桜の歌は作者不詳の歌が多く、名もない人々の心に沁み入って歌われた歌だそうです。
僕が大好きな梅の花の万葉歌を紹介します。格調高く、素晴しい歌です。それは太宰の帥として有名な大伴旅人の歌です。
「わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも」 大伴旅人(巻5-822)

現代風に訳すると、「あれ、雪かな? ああ、梅の花びらか。まるで空から雪が降ってくるようで、きれいだなあ」となります。
最後に桜の歌を紹介します。

「あしひきの 山の間照らす 櫻花 この春雨に 散りゆかむかも(巻10-1864)」