まちかどレポート254

まちかどレポート254 「古事記」の心を語り継ぐ
2012年4月30日撮影 (まちかどレポーター 安江)
「古事記」の心を語り継ぐ~ 『阿礼(あれ)』は、お話の神様!(平成24年5月17日掲載)
2012年(平成24年)は、712年(和銅5年)に古事記が完成してから1300年の節目。
稗田阿礼(ひえだのあれ)は、語り部として古事記の編纂のキーパーソンの一人、そして大和郡山市(稗田町)ゆかりの人、女性か男性か分からない謎の人といわれています。


賣太神社と、語り部の里を伝えるシンボルモニュメント「かたりべの碑」(右)
5月12日に、テレビ番組『遠くへ行きたい~古事記成立ゆかりの地』で、賣太神社が放映されていました。
時に舎人有り。
姓は稗田、名は阿礼。
年は是れ廿八。
人と為り聡明くして、
目に度れば、口に誦み、耳に払るれば心に勒す。
...と輪読するグループが印象的でした。
それを見て、平和小学校出身の私は、
阿礼様じゃ 阿礼様じゃ
稗田の阿礼様じゃ お話の神様じゃ
と、夏休みに毎年「お話」を作る宿題に苦しんでいたことを思い出しました。
上手な子は、全校生の前で暗記をして「お話」をするのです。
(今も、続いているか定かではありません。)

4月30日に稗田町・賣太神社で『古事記撰上1300年』奉祝祭がありました。
丸山さんのまちかどレポートNo.252の続きとして、午後に行われた行事を紹介します。

鈴木哲也古事記音舞台 (古事記輪読や誄(るい)歌奉納がありました)

一人劇「阿礼の背中」の奉納


こども合唱隊が三味線にあわせて「阿礼さま祭子どもの歌」を披露しました。

居合道演武奉納

平和校区の子どもたちの「阿礼さま音頭」の踊りの披露も



「お疲れ様でした...」
稗田阿礼ってどんなひと?
7世紀後半の舎人(とねり)。生没年不詳。
古事記序文によれば、天武天皇が帝紀・旧辞の撰録を定めるときに阿礼に注目した。
天皇・皇族に近侍する舎人で、その時28歳。
聡明で難解な文字を読み暗唱した。
天皇の命を受け、帝紀・旧辞を口承し諳んじたが天皇崩御により中断。
和銅期に入り再び暗唱した帝紀・旧辞を口承し、太安万侶が筆録し古事記が成立した。
(資料:古事記と大和郡山)
更新日:2021年03月19日