まちかどレポート265

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート265 オオムラサキ、放蝶!(郡山南幼稚園)

(2012年6月19日撮影 まちかどレポーター 安江)

オオムラサキ、放蝶!(郡山南幼稚園)(平成24年6月29日掲載)

オオムラサキを肩にとめている男の子の写真
植物にとまって休んでいるオオムラサキの写真

かつて日本全国に生息していたといわれる国蝶オオムラサキは、雑木林の減少とともに今日では、珍しい蝶となってしまったようです。そのオオムラサキを飼育しているのが、郡山南幼稚園(柳町・園児153人)です。

「6月19日に放蝶しますよ」の連絡をいただき、参加しました。
この日はあいにくの雨でしたが、1年間大事に育てた蝶を全員が手に持って(蝶の持ち方を見てください)スタンバイ。

オオムラサキの羽を人差し指と中指で挟むようにして眺める子供の写真

やさしく、つかんでいます…

卵の時期からじっと見守り育ててきた園児のオオムラサキを見る目は、さすが”子どもを見るお父さん、お母さんの目”に変わっていました。

オオムラサキを指にとめて眺める男の子の写真

この日は120匹のオオムラサキを一斉に大空に放ちました。

放蝶したオオムラサキを手を振って送る子供たちの写真

別れを惜しむかのように、園児の頭や先生の服に止まっているオオムラサキもいます。

緑色の帽子にとまるオオムラサキの写真
女性の先生の肩の上にオオムラサキが止まっている写真
ビニールハウス内でオオムラサキの様子を見ている男性の写真

オオムラサキの飼育を指導しておられる秦 峰一(はた みねかず)さん、
「オオムラサキは子どもが、一番あこがれる蝶です。ダイナミックな模様です。
7月に卵を産んで秋には2センチメートルぐらいの幼虫になります。エノキ(幼虫が食べる葉)の下で越冬して、4月になると「ハウス」にいれます。」
この日放たれた蝶は、郡山城跡や矢田山までも飛んでいくとのこと。
雨の中を力強く飛んでいきました。

ハウス内の横木に並んでとまるオオムラサキたちの写真
エノキの葉にとまるオオムラサキの写真
布についた水滴を飲むオオムラサキの写真

郡山南幼稚園ではオオムラサキの飼育を始めて9年目、10匹から始まり現在では約150匹ものオオムラサキが巣立っていきます。

森本園長は、「卵から幼虫・サナギへと成長していく蝶の飼育から、命のたいせつさ、やさしさやいたわりの心を体感してもらえれば」と話されました。

園庭の中央で園長が話すオオムラサキの飼育体験を聞く子供たちの写真