まちかどレポート275

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート275 大金魚博覧会

(まちかどレポーター 辻尾)

大金魚博覧会(平成24年8月29日掲載)

8月17日(金曜日)から26日(日曜日)にかけて、洞泉寺町の旧川本邸で行われていた大金魚博覧会に行ってきました。旧川本邸を舞台に、金魚をモチーフにしたいろいろな作品の展示や昔ながらの金魚鉢の展示など、まさに大金魚博覧会の名にふさわしい金魚尽くしの博覧会です。

細い路地を入ると旧川本邸が見えてきます。木造三階建の建物は何度見ても迫力があります。大金魚博覧会の看板が出ていました。さっそく中に入ってみましょう。

木造三階建の建物の右側に赤い矢印が書いてある看板がある写真

一階の中庭をぐるっと回って奥の部屋に行くと、とても大きな金魚の絵があったり、色とりどりの金魚が描かれた石を使ったクリップが並べられていたりと、大きさも形もさまざまな金魚作品が展示されています。

青、緑、黄色の点を使って、絵のキャンパスに金魚をイメージしたと思われる絵が中心にある写真
木の3つのクリップの上に、石があり、それぞれに、出目金と赤い金魚、黄色と赤、白を含んだ魚の絵が書いてある写真
すだれが吊るしてある前に、金魚、海藻、ビー玉が置いてあり水槽のような状況を作り出している写真

また、流しのところに金魚が泳いでいたり、お風呂場の壁にも金魚をモチーフにした作品が飾られていたりと、見つけるたびに驚きがあってわくわくします。

お風呂のタイルの上に、ビー玉と草が1本置いてある写真
お風呂のタイルの壁に何枚か写真が並べられており、天井には、三枚の葉が家紋のような雰囲気で描かれている写真

二階に上がってみると、二階にも趣向を凝らした展示がたくさんありました。小さな小部屋に入ると、細い格子を通して入ってくる外の光が本当に美しく、窓辺に置かれた金魚鉢や金魚のモチーフがとても幻想的でした。金魚すくいのポイをうまく使用して作られた作品もありましたが、外からの光に透けて小さな丸い金魚鉢に本当に金魚が泳いでいるようで、しばらく見とれてしまいました。

細い格子の前に、2匹の金魚のモチーフがぶら下げられており、手前には金魚鉢がある。
丸いガラスの中に複数の金魚が泳いでいる絵が描かれている写真
日が差し込む細い格子の一室に、金魚鉢が2つ手前にある写真
網目の柵と障子が半分締まった薄暗い部屋から、外がみえてる写真

今回、金魚とは別に、大和郡山の昔の写真が壁に掛けられていたり、写真をスライドでスクリーンに映されていたりというような展示もありました。こちらも普段はなかなか見ることのできないかつての大和郡山を垣間見ることができて興味深かったです。

襖の前に、昔の写真が3枚あり、真ん中の写真には三和銀行という記載がある写真
スクリーンに昭和30年代の映像が映し出されている写真

とてもたくさんの展示があってすべてご紹介できなかったのが残念ですが、どれも素晴らしく、あちこちの部屋を何度も行ったり来たりしながら楽しませていただきました。

期間の最後の25日、26日には夕涼み大会も行われ、夜にコンサートが行われたり、源九郎稲荷から旧川本邸周辺一帯がライトアップされたりと、こちらは昼とはまた一味違った雰囲気を楽しむことができました。

木造の建物の入り口が開いており、中で浴衣をきた大人が二人座っている写真
左にカップのオレンジの小さな電灯、右に小さい魚が入った白い平たいお皿が置いてある写真