まちかどレポート2

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート002 平城京の経済を支えた西市

(まちかどレポーター 丸山)

平城京の経済を支えた西市 (平成22年4月30日掲載)

平城京西市跡の写真

平城京には、右京八条二坊(現九条町)に西市が、左京八条三坊(奈良市東九条町・杏町辺り)に東市という、2つの官営市場があり、それぞれ平城京条坊の4坪・約7ヘクタールを占め、生活物資と商業の中心地でした。
西市には、大和川から人工河川の西の堀川(秋篠川)を上がって多くの品物が運ばれたそうです。
奈良時代の人口は約10万人だったのでかなりの賑わいだった事と想像されます。

万葉集に「西の市に ただ独り出て眼並べず 買ひてし絹の 商じこりかも」(巻7-1246)があり、
また、「東の 市の植木の 木垂るまで 逢わず久しみ うべ恋ひにけり」門部王とも詠まれています。

平城京西市跡の案内板を眺める人々の写真

この写真は、4月21日に実施した(大和郡山市)再発見ウォークで撮影しました。

現地に出かけて、万葉歌を詠ってみませんか?