まちかどレポート254

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート254 「古事記」の心を語り継ぐ

2012年4月30日撮影 (まちかどレポーター 安江)

「古事記」の心を語り継ぐ~ 『阿礼(あれ)』は、お話の神様!(平成24年5月17日掲載)

2012年(平成24年)は、712年(和銅5年)に古事記が完成してから1300年の節目。

稗田阿礼(ひえだのあれ)は、語り部として古事記の編纂のキーパーソンの一人、そして大和郡山市(稗田町)ゆかりの人、女性か男性か分からない謎の人といわれています。

しめ縄が張られた鳥居と、古事記撰上千三百年とかかれたのぼりの写真
かたりべの碑と書かれた背の高い石碑の写真

賣太神社と、語り部の里を伝えるシンボルモニュメント「かたりべの碑」(右)

5月12日に、テレビ番組『遠くへ行きたい~古事記成立ゆかりの地』で、賣太神社が放映されていました。

時に舎人有り。
姓は稗田、名は阿礼。
年は是れ廿八。
人と為り聡明くして、
目に度れば、口に誦み、耳に払るれば心に勒す。

...と輪読するグループが印象的でした。

それを見て、平和小学校出身の私は、

阿礼様じゃ 阿礼様じゃ
稗田の阿礼様じゃ お話の神様じゃ

と、夏休みに毎年「お話」を作る宿題に苦しんでいたことを思い出しました。
上手な子は、全校生の前で暗記をして「お話」をするのです。
(今も、続いているか定かではありません。)

着物姿をした子供たちと、着ぐるみの写真

4月30日に稗田町・賣太神社で『古事記撰上1300年』奉祝祭がありました。
丸山さんのまちかどレポートNo.252の続きとして、午後に行われた行事を紹介します。

古事記輪読をする色とりどりの着物を着た人たちの写真

鈴木哲也古事記音舞台 (古事記輪読や誄(るい)歌奉納がありました)

茶色の被り物を身に着けて朗読する女性の写真

一人劇「阿礼の背中」の奉納

三味線を演奏する人とそれに合わせて歌う着物姿の子どもたちの写真
津軽三味線を演奏する男性の写真

こども合唱隊が三味線にあわせて「阿礼さま祭子どもの歌」を披露しました。

刀を持って居合を演武する人の写真

居合道演武奉納

太鼓に合わせて踊る着物と三度笠を身に着けた子どもたちの写真

平和校区の子どもたちの「阿礼さま音頭」の踊りの披露も

色とりどりの着物と三度笠を身に着けた子どもたちの写真
絵馬を背景にして着物と三度笠を身に着けた子どもたちの写真
境内を歩く着物と三度笠を身に着けた人の写真

「お疲れ様でした...」

稗田阿礼ってどんなひと?

7世紀後半の舎人(とねり)。生没年不詳。
古事記序文によれば、天武天皇が帝紀・旧辞の撰録を定めるときに阿礼に注目した。
天皇・皇族に近侍する舎人で、その時28歳。
聡明で難解な文字を読み暗唱した。
天皇の命を受け、帝紀・旧辞を口承し諳んじたが天皇崩御により中断。
和銅期に入り再び暗唱した帝紀・旧辞を口承し、太安万侶が筆録し古事記が成立した。
(資料:古事記と大和郡山)