まちかどレポート502

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート502 郡山城下町遺跡は雲華焼窯跡だった

(まちかどレポーター 丸山)

郡山城下町遺跡は雲華焼窯跡だった(平成29年11月30日掲載)

現在、市内豆腐町の箱本物語館では、柳1丁目の郡山城下町遺跡で発見された江戸時代の竃状遺構他について展示されています。

ショーケース内に展示された焼き物の写真
チラシが貼られた看板の写真

このたび郡山城下町(柳1丁目)遺跡で発見された竃状遺構については、大和郡山市教育委員会は、お茶会道具である「土風炉」や火鉢等で使われる高級焼き物「雲華焼(うんげやき)」の窯跡だったと発表。発表によると、国内で他に発見例は今だないそうです。今回大和郡山市での発見が国内で初めての発見とのこと。18世紀後半とみられるこの窯の廃絶後、地元奈良発祥の赤膚焼の生産が始まったので、赤膚焼が雲華焼の伝統を引き継ぐ可能性もある判定しています。また、多くの破片や窯道具以外、雲華焼と窯体がついた資料等も確認されました。

緑のシートの上に並べられた窯道具の写真
緑のシートの上に並べられた窯体の写真
緑のシートの上に並べられた雲華焼の破片の写真
赤いシートの上に並べられた2つの破片の写真
フチの欠けた灰色の胞衣壺の写真

展示は、平成29年12月24日まで(火曜日、木曜日、土曜日、日曜日、祝日の午前9時~午後5時)。素晴らしい発見です。「大和郡山市が一番」と言える価値ある資料です。

この機会にぜひ一度、箱本物語館に行ってみませんか。

箱本物語館の看板と入口の写真