まちかどレポート73

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポ-ト073「こおりやま夏の金魚講座」に行ってきました。

(まちかどレポーター 丸山)

「こおりやま夏の金魚講座」に行ってきました。(平成22年8月24日掲載)

壁に貼られた「日本人の生活と文化を育んだ金魚」と書かれた張り紙の写真

8月21日、市立図書館で「こおりやま夏の金魚講座」が開催されました。

当日のテーマは「日本人の生活と文化を育んだ金魚」、講演は大和郡山・金魚検定認定委員会委員であり、元近畿大学農学部水産学科教授の上野紘一先生です。
当日の参加者は30名程度で、皆さん、熱心にメモを取り、集中して先生のお話に聞き入っていました。翌日の金魚検定の受験予定の方もいました。
先生の説明は、分かり易くよく噛み砕いた説明であり、初心者の方々にも十分理解できたように感じられました。講座は当初1時間30分の予定でしたが、先生の説明、参加者の質問いずれも多く、大幅に時間超過となりました。(参加された皆さん、すごく熱心でしたよ。!)

僕の新発見の第一は、江戸時代の井原西鶴の「西鶴置土産」の次ぎの一節です。
「金魚・銀魚を売る者あり…中には尺にあまりて鱗の照たるを、金子五両、七両に買い求めてゆく…是なん大名の若子様の御なぐさびに成ぞかし…」とあり、一両・一石・銭四千文で一両=10万円の江戸時代、一匹の金魚が50万円~70万円という高値で、大名の子女への贈答品として売買されていたことにビックリしました。!!
 第二は、日本に初めて金魚が上陸した事(現在の堺市)を記した古文書が「金魚養玩(きんぎょそだて)草(ぐさ)」であることです。

上野先生、たくさんの資料用意いただき、パソコンを使った平易な解説ありがとうございました。
当日の様子・雰囲気がよく分かる写真見てください。

室内で机に向かっている人々の写真
資料を手に笑顔で話す男性の写真
赤と白の柄の金魚と水草と、脇に墨字の入った日本画の写真
金魚の入った袋をつまんで持っている着物の女性と、顔を上に向けて見上げている様子の着物の女性が描かれている浮世絵の写真