雲幻寺

第二次本多家の菩提寺。臨済宗。貞享2年(1685)本多忠平の郡山入部に際して宇都宮から移転された寺。柳澤時代も存続し,近年までその寺名を継いでいた。
境内の弁天堂に安置された弁財天像は弘法大師作と伝えられ,寺蔵の芭蕉画像は狩野探玄筆である。寺内には芭蕉の時雨塚と月夜庵三津人の句碑がある。
明治元年,新政府に捕えられた浦上キリシタン信者86名が郡山藩預けとなり,この雲幻寺本堂に収容された。五ヵ年にわたる改宗勧告の苦役にもめげずに信教を続けたといわれている。
昭和39年に第一次本多家である本多政勝,その母,妻,長男勝行の墓碑が発見され,もともと本多家の菩提寺であった良玄寺があった場所であることが判明したので寺名を良玄禅寺に改称した。