林宗甫
延宝、元禄のころ郡山の植槻町あたりに住んでいた町人学者(生没年不詳)。
燭ろうそく)屋甚兵衛ともいう。俳諧などもよくし、俳人としても有名だった。
元和元年(1681)に『大和名所記』20巻を刊行した。
内題を『和州旧蹟幽考』といい、大和国内の名所、古跡を郡別に記し、出典を示し、万葉集の歌などを採録して、大和で最初の詳細な地誌として画期的なものであった。山崎闇斎門下の逸材で、生まれは京都。