熊沢蕃山

徳川時代初期の有名な学者(1618〜1691)。延宝7年(1679)松平信之の儒臣として明石から郡山に移り、隠棲のため矢田山麓に住む。信之の信頼厚く、自身は隠棲のつもりであったが、教えを求める者が後を絶たなかったという。
貞享2年(1685)信之は幕閣に入るため下総古河に移ったが、蕃山は信之の後城主となった本多忠平とも旧縁があったためしばらく郡山に滞在し、忠平からも好遇されていた。
同4年幕府の内命により古河に移った。元禄4年8月没。