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金剛山寺。矢田町にある高野山真言宗別格本山。『護国寺本諸寺縁起集』所載の「矢田寺縁起」によると、入唐僧智通が、天武天皇のために、白鳳四年(675)に建立したとされている。矢田山と号し、一般に「矢田寺」または「矢田の地蔵さん」と呼ばれている。当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女を本尊としていたが、弘仁年間(810〜24)満米上人が本寺に住し、小野篁(おののたかむら)とともに冥府(あの世)に至って地蔵菩薩に会い、帰って模刻したものを本尊の地蔵菩薩としたという。その後、地蔵菩薩信仰の中心として栄え、矢田地蔵の名で有名となった。創建当時には七堂伽藍が整い、48ヶ坊の塔頭があった。
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