割塚古墳

昭和53年4月20日市指定文化財(史跡)で千日町にある。矢田丘陵の一支脈の先端に築かれた古墳。
直径約49m、高さ約4.5mの円墳で、頂上には盗掘されたと思われる大きなくぼみがあり、このために割塚(車塚)の名で呼ばれてきた。
昭和43年発掘調査が行われ、南に向かって開口する横穴式石室を主体部とする古墳であることが判明した。玄室からはくり抜き式の家形石棺が発見された。また、副葬品として鏡1面・垂下式耳飾2対・水晶製切子玉・碧玉(へきぎょく)製菅玉などがあり、棺の周辺からは馬具・挂甲・鉄鏃・須恵器などが出土した。6世紀前半の築造と思われる。
その後、盗掘前の原型に戻され、町内の緑地公園として保存されている。